電気代は昼と夜どっちが安い?契約プラン別の違いと太陽光・蓄電池がある家の考え方
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電気代は、夜に使えば必ず安くなるわけではありません。昼夜で単価が変わらない契約もあれば、決められた深夜だけ安い契約、30分ごとに単価が変わる契約もあります。まずは電力会社の名前ではなく、契約しているプランと時間帯を確認しましょう。
太陽光や蓄電池がある家では、さらに「電気を買うのか、自宅の発電を使うのか」で判断が変わります。我が家のスマートライフSの料金と、太陽光5.19kW・蓄電池10kWhの実績を交え、家電を動かす時間の選び方を整理します。
電気代は昼と夜どっちが安い?3つの料金タイプで確認
| 料金タイプ | 昼夜の違い | 家電を使う時間の選び方 |
|---|---|---|
| 昼夜同一・使用量別 | 時刻による単価差はない。月の使用量に応じて段階的に単価が変わるものもある | 時間の移動より、使用電力量を減らす工夫を優先 |
| 時間帯別 | 契約で区切った時間ごとに単価が違う | 安い時間の開始・終了を確認して予約運転 |
| 市場連動型 | 市場価格を反映して時間ごとに変動する | 対象日・エリアの単価を確認し、移せる家電を調整 |
「オール電化だから夜が安い」「同じ電力会社だから料金も同じ」とは判断できません。契約によって時間区分も料金の計算方法も違います。

従量電灯Bのようなプランは、夜へ移すだけでは安くならない
東京電力の従量電灯Bは、月の使用量を段階に分けて電力量料金を計算するプランです。昼・夜の時刻では区切っていないため、同じ月に同じ電力量を使うなら、昼の洗濯を深夜へ移すこと自体による単価の節約はありません。
このタイプでは、乾燥運転を減らす、不要な保温をやめるなど、使う電力量そのものを減らす対策が基本です。太陽光の自家消費がある場合は、後述のように「買う電力量」が変わることで費用差が生じます。
時間帯別プランの「夜」は、生活上の夜と一致しない
時間帯別プランでは、午後8時や午後11時に家電を動かしても、安い時間に入っていない場合があります。料金表にある開始時刻と終了時刻が判断基準です。
予約時刻だけでなく、運転が終わる時刻も見ます。安い時間の終了直前に長い乾燥運転を始めると、途中から高い時間帯へまたがることがあります。
市場連動型は「深夜固定」ではなく、その日の単価を見る
例えばリボンエナジーの東京エリアでは、固定従量料金に加え、30分ごとの市場価格を反映する変動従量料金などで料金が決まります。太陽光発電が多い日中に市場価格が低くなる場合もありますが、天候や需給によって変わるため、「毎日昼が最安」と決めつけないことが大切です。
比較するときは、市場価格だけでなく、固定部分・再エネ賦課金・適用される割引を含む支払単価を見ます。市場価格が低い時間でも、その値がそのまま家庭の支払単価になるわけではありません。
料金の仕組みを詳しく確認したい方は、リボンエナジーの料金・市場連動型の考え方も参考にしてください。
スマートライフSは何時から安い?午後11時も昼間と同じ区分
我が家が契約する東京電力スマートライフSでは、午前1時〜午前6時が割安な時間帯です。午後8時、午後11時、午前0時は、午前6時〜翌午前1時の区分に含まれます。

| 区分 | 2026年10月20日時点の現行単価 | 2026年11月1日からの改定後単価 |
|---|---|---|
| 午前6時〜翌午前1時 | 35.76円/kWh | 35.81円/kWh |
| 午前1時〜午前6時 | 27.86円/kWh | 27.91円/kWh |
| 昼夜の電力量料金差 | 7.90円/kWh | 7.90円/kWh |
| 基本料金・60Aの例 | 1,870.50円/月 | 2,352.36円/月 |
表は税込の電力量料金と基本料金です。電力量料金には燃料費調整額・再エネ賦課金・補助による値引き等を含めていません。実際の請求額はこれらも含めて確認します。
出典:東京電力エナジーパートナー「スマートライフ」、2026年11月1日改定の電気料金単価表・関東エリア自由料金(2026年10月20日確認)。
出典:東京電力エナジーパートナー「低圧の料金メニューの見直しについて」。
家電を夜へ移すといくら節約できる?使用電力量で計算
基本の計算式は「移したkWh×単価差」
同じ契約・同じ月で、家電が使う電力量を変えず、高い時間帯の買電を安い時間帯へ移せるなら、電力量料金の差額は次のように計算できます。
スマートライフSの現行単価で、毎日1kWhを安い時間へ移し、30日続けたとすると、1kWh×7.90円×30日=237円です。これは家電の実測ではなく、条件を固定した計算例です。

| 1日あたり移す電力量 | 1日の差額 | 30日間の差額 |
|---|---|---|
| 0.5kWh | 3.95円 | 118.50円 |
| 1kWh | 7.90円 | 237円 |
| 2kWh | 15.80円 | 474円 |
この試算は全量を買電し、運転時間を変えても消費電力量と基本料金が変わらず、調整額等が昼夜で同額となる前提です。太陽光や蓄電池から供給される電気を夜間買電へ置き換える場合には、そのまま使えません。
「1000Wの家電」より、1回の使用電力量を確認する
kWはその時の電力、kWhは一定時間に使った電力量です。1kWで1時間動き続ければ1kWhですが、温度や運転工程に応じて電力が変わる家電は、定格消費電力だけから1回の費用を正確には求められません。
取扱説明書や製品仕様にある1回あたりの消費電力量、家電アプリの記録などを使うと比較しやすくなります。同じコース・同じ使用量で、何kWhを安い時間内へ移せるか確認してください。
太陽光がある家は、昼の自家消費と夜の買電を比べる
余剰電力を使う場合は、失う売電収入も考える
昼の太陽光で家電を動かせるなら、昼間の高い買電単価がそのままかかるわけではありません。一方、家電に使わなければ売れた電気には、売電収入としての価値があります。
例えば売電単価を10円/kWhと仮定し、昼に余る1kWhを家電で使う場合、買電は不要ですが10円の売電収入を得られなくなります。夜に同じ1kWhを27.86円で買うより、経済的な負担は17.86円小さくなります。
反対に、売電単価を30円/kWhと仮定し、ほかの条件が同じなら、昼に売って夜に27.86円で買う方が2.14円有利です。どちらも説明用の仮定で、我が家の売電単価や実測節約額ではありません。

発電中でも家電の分だけ買電が増えることがある
太陽光が発電していても、空調・調理・給湯・蓄電池への充電で使い切っていれば、追加の家電は買電や蓄電池の放電で動く場合があります。「晴れているから無料」と考えず、運転する時間の売電・買電・充放電をアプリで確認しましょう。
給湯については、外気温や残湯量でも必要な電力量が変わります。具体的な設定と雨の日の考え方は、エコキュートの昼間沸き上げの判断と注意点で解説しています。
蓄電池がある家は、充電の出どころと損失を確認
夜に充電して昼に使っても、単価差が全部利益になるわけではない
蓄電池は、充電した電力量をすべて取り出せるわけではありません。買った電気を蓄えて時間をずらす場合は、充放電時の損失も含めて比較します。
仮に、充電した電気の90%を家庭で使えるとすると、昼に1kWh使うには約1.11kWhの充電が必要です。夜間27.86円/kWhなら、昼に取り出す1kWhあたりの充電費用は27.86円÷0.90=約30.96円です。昼間35.76円で直接買う場合との差は約4.80円となり、単純な昼夜差7.90円より小さくなります。
90%は計算のための仮定で、我が家のDMM.make蓄電池の実測効率や製品保証値ではありません。上の計算は燃料費調整額・再エネ賦課金等、待機電力、機器費用、劣化を含めていません。実際の充放電量や契約単価で置き換えて判断してください。

昼の充電を家電へ回すと、夕方以降の買電が増える場合も
太陽光の余剰が限られる日に家電を昼へまとめると、蓄電池へ回る電気が減ることがあります。昼の買電だけを見て節約と判断せず、夕方から翌朝までの買電と、翌日へ持ち越す残量も確認することが大切です。
太陽光を使う場合と、安い時間に買って充電する場合の考え方は、太陽光なしの蓄電池で電気代を試算する方法も参考になります。
我が家の実績|同じ契約でも月の買電量は大きく変わる
| 使用月 | 発電量 | 消費量 | 買電量 | 電気代 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年5月 | 608.96kWh | 377.02kWh | 72.06kWh | 3,218円 |
| 2026年8月 | 442.56kWh | 532.65kWh | 140.41kWh | 5,576円 |
| 2026年9月 | 243.78kWh | 437.02kWh | 212.78kWh | 7,826円 |
発電量・消費量・買電量は各暦月のアプリ月間実績です。電気代は使用月に対応させた請求額で、実際の請求月表示はそれぞれ6月・9月・10月です。アプリの集計期間と検針期間は異なり、売電収入は電気代から差し引いていません。

この月間実績は、家電の運転を昼から夜へ変える前後の比較ではありません。時間変更だけの節約額を示すものではなく、太陽光がある家では「何時に使うか」と「どれだけ買うか」の両方を見るための参考です。
請求期間を含む内訳は、2026年9月の4人家族・オール電化の電気代実績で確認できます。
家電を動かす時間を決める3ステップ
1.明細でプラン名と安い時間を確認する
電力会社の会員ページや検針票でプラン名を確認し、公式料金表で時間区分を調べます。古いブログの「23時から安い」という説明を、別の契約へ当てはめないようにしましょう。料金改定がある場合は、運転する日に適用される単価を使います。
2.時間を移せる家電と電力量を把握する
洗濯乾燥機・食洗機・給湯など、予約できる機器から検討します。機器の予約機能や取扱説明書に従い、近隣への騒音や生活リズムも含めて選んでください。冷蔵庫など常時運転が必要なものや、必要な空調を無理に停止して時間を移す必要はありません。
家電ごとの電力量がわかれば、移せる電力量と単価差から、おおよその費用差を計算します。太陽光の余剰を使っていた家電を夜へ移すときは、売電と夜間買電をセットで比べます。
3.買電量と翌朝の蓄電池残量を見て調整する
同じ運転コースで時間だけを変え、電力会社や設備のアプリで買電の変化を確認します。天気、気温、在宅人数、使用量が違う日の差額を、すべて時間変更の効果として扱わないことがポイントです。
買電する時間がわかってから電力会社を比較すると、月間使用量だけで比べるより判断しやすくなります。具体例は、リボンエナジーとスマートライフSの比較へまとめています。
昼と夜の電気代についてよくある疑問
土日や祝日は昼でも安くなりますか?
契約によります。スマートライフSの上記料金表は、土日祝日でも同じ時間区分です。曜日別料金や季節別料金を設ける別プランもあるため、休日の扱いは契約の料金表で確認してください。
洗濯機や食洗機は夜に動かした方が得ですか?
全量を買電し、同じ電力量で運転でき、安い時間帯へ収まるなら、その単価差の分だけ有利です。昼夜同一単価の契約や、昼に太陽光の余剰で動かせる家では、夜へ移すだけでは安くならない場合があります。
電気代を買電量で割れば、昼夜の単価がわかりますか?
月の請求額には基本料金などが含まれるため、その割り算では昼と夜それぞれの単価はわかりません。太陽光アプリの月間買電量を使うと、検針期間ともずれる場合があります。時間帯ごとの料金表と、同じ請求期間の使用量で確認します。
まとめ|契約の安い時間と、買わずに使える電気を確認しよう
我が家のように太陽光・蓄電池がある場合は、夜間単価の安さだけで運転時間を決めず、昼の余剰と夜まで残る電気を合わせて判断すると、家庭に合う使い方を選びやすくなります。
