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「スマートホーム製品を探していると、最近よく『Matter対応』という言葉を見かけるけれど、これって一体何?」と疑問に思っていませんか?

新しい規格が登場すると、「それがないと使えないの?」「今持っている機器は古くなっちゃうの?」と不安になりますよね。

私は現在、Matter非対応のSwitchBot製品を中心にスマートホームを構築していますが、毎日のテレビやエアコン、照明の操作から連携まで、不自由なく快適に生活できています。つまり、Matterは「スマートホーム化するための絶対条件」ではありません。

出典:CSA「Matter 1.6」公式発表(2026年6月17日)

もくじ
  1. Matterとは?スマートホームの「共通言語」
  2. なぜMatterが必要になった?従来のスマートホームとの違い
  3. Matterは必要?わが家はMatterなしでもスマートホーム化できている
  4. ではMatterは何が便利?「できること」より「縛りを減らす」のがメリット
  5. MatterとWi-Fi・Thread・Bluetoothの違い
  6. Matterを使うには何が必要?
  7. Matter対応でも万能ではない|知っておきたい5つの注意点
  8. Matter Bridgeとは?今ある機器もMatterで使える場合がある
  9. 通常版ハブミニを使う私がMatter対応版へ買い替えていない理由
  10. わが家にMatterを導入すると何が変わる?
  11. 結局Matter対応製品を選ぶべき?3パターンで判断
  12. Matterについてよくある質問
  13. まとめ|Matterは必須ではないが、これから選ぶなら対応製品がおすすめ

Matterとは?スマートホームの「共通言語」

メーカーを越えて機器を連携しやすくする共通規格

Matter(マター)とは、一言で表すと「異なるメーカーのスマートホーム機器同士を、スムーズに連携させるための共通規格」です。

人間で例えるなら「共通言語」のようなものだと考えてください。これまでは、A社の製品はA語しか話せず、B社の製品はB語しか話せないため、お互いに意思疎通ができず、一緒に動かすのが困難でした。しかし、すべての機器が「Matter」という共通言語を話せるようになれば、メーカーの壁を越えて簡単に連携させることができます。

この規格が普及することで、消費者は「このメーカーの製品で揃えなければならない」という縛りから解放され、純粋にデザインや機能、価格で製品を選べるようになります。

Apple・Google・Amazonなど複数のサービスで使える

Matterの強みは、Apple、Google、AmazonといったIT業界の巨人が共同で開発・推進している点です。

Matter対応デバイスは、対応するデバイスタイプや機能を各プラットフォームがサポートしていれば、Apple Home、Google Home、Amazon Alexaなど複数のMatter対応エコシステムで利用できます。ただし、利用できる機能や設定方法はプラットフォームごとに異なる場合があります。

「我が家はiPhoneユーザーとAndroidユーザーが混在している」といった家庭でも、それぞれが好きな方法でスマートホームを管理しやすくなるのが大きなメリットです。

出典:Google Home ヘルプ(2026年8月26日確認)

Matter対応=新しいWi-Fiではない

ここでよくある誤解を解いておきます。「Matter対応」というのは、「新しいWi-Fi通信の方式」ではありません。

Matterはあくまで「機器同士が会話するためのルール(言語)」であり、その会話のデータを運ぶための道路として、既存のWi-Fiや「Thread(スレッド)」と呼ばれるネットワーク技術などを利用します。

したがって、Matter対応製品を買ったからといって、自宅のWi-Fiルーターを必ず新しいものに買い替えなければならないわけではありません。Matterは既存のネットワーク基盤の上で動作する規格だと理解してください。

Matterは共通ルールであり、Wi-Fi・Ethernet・Threadがデータを運ぶネットワークであることを示す図Matterは通信方式そのものではありません。Wi-Fi、Ethernet、Threadなどの既存IPネットワーク上で動作します。

なぜMatterが必要になった?従来のスマートホームとの違い

以前はメーカーやサービスごとに相性を確認する必要があった

Matterが登場する以前のスマートホーム市場は、いわゆる「サイロ化(孤立状態)」に陥っていました。

スマート電球を買う際も、「これはAlexa対応と書いてあるからGoogle Homeでは使えないかもしれない」「AppleのHomeKit対応マークがないからiPhoneからは操作しにくい」といったように、いちいち自分が使っている音声アシスタントとの相性を確認する必要がありました。

結果として、一度AmazonのEchoシリーズを導入したら、それ以降はAlexa対応製品しか買えなくなるという、消費者にとって非常に不便な状況が続いていたのです。

Matterならメーカーへの依存を減らしやすい

Matterが普及すると、このような特定のメーカーやサービスへの依存を減らしやすくなります。

パッケージに「Matter」のロゴが付いていれば、将来的にスマートスピーカーをAmazon EchoからGoogle Nestに買い替えたとしても、接続しているスマート家電をそのまま使い続けられる可能性が高まります。引っ越しやライフスタイルの変化に合わせて、柔軟にシステムを構築し直すことができるため、長期的な視点で見ると無駄な出費を抑えられます。

複数のスマートホーム環境で同じ機器を使える

Matterには「マルチアドミン(マルチ管理)」と呼ばれる優れた機能があります。

Matterのマルチアドミンを使えば、同じMatter対応デバイスを複数のMatter対応エコシステムへ登録して利用できます。初回の共有・追加設定は必要ですが、一度登録すれば家族それぞれが使い慣れたスマートホーム環境から同じ機器を操作しやすくなります。

例えば、リビングのスマート照明を、お父さんはiPhoneのSiriでオンにし、お母さんはAndroidスマホのGoogleアシスタントで操作する、といった使い方が可能になります。

従来の個別対応と、Matterで1台の機器をApple Home・Google Home・Alexaへ共有する違いデバイスタイプや機能が各環境でサポートされている場合、同じMatter機器を複数の環境で利用しやすくなります。

Matterは必要?わが家はMatterなしでもスマートホーム化できている

Matter非対応のハブミニをリビングと寝室に2台設置

ここまでMatterの凄さを説明してきましたが、では「今すぐMatterがないとダメなのか?」というと、決してそんなことはありません。

私自身、現在はMatter非対応の従来型SwitchBotハブミニを利用して、自宅をスマートホーム化しています。

Matter非対応環境で実際に使用しているロボット掃除機K10+と2種類の温湿度計をまとめた実機写真パーシー家で実際に使用している機器です。表示値は撮影時点のスナップショットで、期間集計値ではありません。

リビング用と寝室用にそれぞれハブミニを配置し、各部屋の赤外線リモコン家電を一括で管理できる体制を整えています。Matterのロゴが付いていない旧製品ですが、連携のしやすさにおいて不満を感じたことはありません。

テレビ・エアコン・照明をスマホやAlexaから操作

スマート電球を取り付けた天井のスポットライトを点灯している様子スマート電球を使えば、既存の照明を活用しながらスマートホーム化できます。

具体的にどのような操作をしているかというと、日常的に使う家電はほぼすべてSwitchBot経由でAlexaと連携させています。

「アレクサ、テレビをつけて」「アレクサ、エアコンを26度にして」と声をかければ、ハブミニから赤外線信号が送信され、家電が反応します。外出先からでもスマートフォンのSwitchBotアプリを使って、帰宅前にエアコンを起動させて部屋を涼しくしておくことが可能です。

カーテン・温湿度計・K10+もSwitchBotで連携

寝室のカーテンレールに取り付けたSwitchBotカーテンの実機寝室のカーテンレールに設置しているSwitchBotカーテン。アプリやスケジュール、音声操作でカーテンを開閉できます。

わが家では、SwitchBotカーテンや温湿度計、ロボット掃除機K10+など複数のSwitchBot製品を利用しています。

これらはMatterがなくてもSwitchBotアプリ内で一元管理でき、対応する機器ではスケジュール設定やオートメーション(温湿度計の数値変化に合わせてエアコンをつける等)を設定できます。同じメーカーのエコシステム内で完結させるのであれば、シームレスな連動が可能です。

屋外の軒下に吊り下げて設置したSwitchBot防水温湿度計の実機屋外の温度と湿度を確認するため、軒下に設置しているSwitchBot防水温湿度計です。

Matterがなくても日常のスマートホーム操作には困っていない

これらの運用から言える結論は、「Matterはスマートホームを作るための必須条件ではない」ということです。

特定メーカーを中心に環境を構築するのであれば、Matterを使わなくても十分実用的なスマートホームを作れるケースは多くあります。最新の技術だからといって、「今すぐ対応製品を買わなければならない」と焦る必要は全くありません。

ではMatterは何が便利?「できること」より「縛りを減らす」のがメリット

特定メーカーへの依存を減らせる

では、なぜ世界中の企業が巨額の資金を投じてMatterを推進しているのでしょうか。それは、「スマートホームを劇的に便利にする新しい機能」を追加するためではなく、「将来の選択肢を増やし、ユーザーの縛りを減らすため」です。

Matter対応機器なら、設定から操作までを自分が普段使っているスマートホーム基盤(Apple Homeなど)に集約しやすくなります。将来、別のメーカーの魅力的な製品を見つけたときでも、「うちの環境で動くかな?」と心配せずに導入しやすくなります。

Alexa・Google Home・Apple Homeなどを選びやすくなる

SwitchBot製品の音声操作に使用しているAmazon Echo Dotの設置例SwitchBot製品をAlexaから音声操作するために使用しているAmazon Echo Dotです。

 

スマートスピーカーを乗り換えるハードルが下がるのも大きなメリットです。

これまでAmazon Echoを使っていた人が、「iPhoneとの連携を強化したいからAppleのHomePod miniに買い替えたい」と思ったとします。従来なら、接続していたスマート家電がApple HomeKitに対応しているかすべて確認し、非対応なら家電側のハブも買い替える必要がありました。

しかし、家電側がMatterに対応していれば、コントローラーをEchoからHomePodに変えてもスムーズに移行しやすくなります。

ローカル通信でレスポンスや安定性を高めやすい

Matterの技術的なメリットとして「ローカル通信」が挙げられます。

従来のスマートホーム機器の多くは、スマホからの指示を一度インターネット上のクラウドサーバーへ送り、そこから自宅の機器へ命令を返す経路をたどっていました。Matterは家庭内ネットワークでのローカル制御を基本に設計されているため、クラウドの障害に左右されにくくなります。

ただし、通常版ハブミニからMatter対応版へ買い替えた場合に、わが家のテレビやエアコン操作がどの程度速くなるかは実機比較していません。そのため、私は反応速度だけを目的に買い替える理由にはしていません。

将来スマートホーム環境を変更しやすい

Matterの最大の価値は「将来への保険」です。

家を購入したり、引っ越したりする際、スマートホームの土台をごっそり入れ替えることがあるかもしれません。そのとき、手持ちのデバイスがMatterに対応していれば、次の環境でもそのまま使える可能性が高くなります。「できなくなるリスク」を減らせるのがMatterの本当のメリットです。

MatterとWi-Fi・Thread・Bluetoothの違い

Matterは共通ルールであり、Wi-Fi・Ethernet・Threadがデータを運ぶネットワークであることを示す図Matterは通信方式そのものではありません。Wi-Fi、Ethernet、Threadなどの既存IPネットワーク上で動作します。

Matterは通信方式ではなく共通ルール

Matterを理解する上で混乱しやすいのが、「Wi-Fi」や「Bluetooth」といった通信用語との違いです。

Matterは電波を飛ばす通信規格ではありません。データをやり取りする際の「ソフトウェア上の共通ルール(言語)」です。会話の内容を決めるのがMatterで、その声を相手に届けるための空気がWi-FiやThreadだとイメージしてください。

Wi-Fi・Ethernetはデータを運ぶIPネットワーク

Wi-FiやEthernet(有線LAN)は、パソコンやスマホをネットワークにつなぐための通信ネットワークです。

Matter対応のスマート家電も、コンセントから常に電力を供給できるテレビやスマートプラグなどは、大容量のデータを送受信できるWi-FiやEthernetを利用してMatterの通信を行います。ただし、Wi-Fiは消費電力が大きいため、電池駆動の小さなセンサー類には不向きです。

ThreadはIoT機器向けの省電力ネットワーク

そこでMatterと共に注目を集めているのが「Thread(スレッド)」です。

Threadは、スマートホームなどのIoT機器のために開発された、低遅延で消費電力が非常に少ないメッシュネットワークです。ボタン電池一つで長期間動くようなドア開閉センサーなどは、Wi-Fiの代わりにこのThreadを利用してMatterの通信を行います。

Bluetoothは初期設定などで使われてきた通信

Bluetooth Low Energy(BLE)は、Matterデバイスの初期設定(ペアリング時)で広く使われてきた通信方式です。

ただし、Matterの仕様は進化しており、Wi-Fiだけでセットアップする方式やNFCを利用する方式も追加されています。そのため、すべてのMatter製品でBluetoothが必須というわけではありません。また、常時接続のメイン通信経路としては使用されません。

用語 役割 イメージ
Matter 機器同士が連携する共通規格 共通言語
Wi-Fi 無線IPネットワーク 道路
Ethernet 有線IPネットワーク 有線道路
Thread IoT向け省電力メッシュネットワーク 省電力な道路
Bluetooth 初期設定などにも利用される近距離通信 近距離通信

Matterを使うには何が必要?

Matter対応デバイス

Matterを利用するには、操作される側の家電やセンサーが「Matter対応」である必要があります。

パッケージや製品ページにMatterのロゴマークが記載されているスマート電球、スマートプラグなどがこれに該当します。

Matterコントローラー

Matterデバイスを操作するには、デバイスを管理・制御する「Matterコントローラー」が必要です。

Google HomeやApple Homeなどのスマートホーム環境では、Google Nestシリーズ、HomePod、Apple TVなどの対応機器がMatterハブやホームハブとしてその役割を担います。ただし、すべての機種がMatterに対応しているわけではないため、利用するプラットフォームの対応機種を事前に確認してください。

Thread製品ではThread Border Routerが必要になる場合がある

少し複雑になるのが、Matter対応デバイスがWi-Fiではなく「Thread」で通信するタイプの場合です。

Thread接続のMatterデバイスを家庭内のIPネットワークへ接続するには、「Thread Border Router(スレッドボーダールーター)」が必要です。Thread Border Routerは、ThreadのメッシュネットワークとWi-FiやEthernetなど家庭内のIPネットワークを橋渡しします。

Google Nest Hubの対応モデルやHomePod mini、Thread対応のApple TV 4Kなど、Thread Border Router機能を内蔵した製品もあります。対応状況はモデルによって異なるため、購入前に各メーカーの仕様を確認してください。

Matter対応製品を買うだけで使えるとは限らない

ここまでの説明でお分かりいただけるように、「お店でMatter対応のスマート電球を買ってきたから、スマホだけですぐに連携できる」とは限りません。

基本的には、それを管理するコントローラー(スマートスピーカーなど)が自宅のネットワークに存在して初めて、Matterの恩恵を受けられます。Matter対応=単体で完結する魔法の機器、という誤解を持たないように注意してください。

Matter対応デバイス、Matterコントローラー、Thread製品で必要になるBorder Routerの構成図Thread接続製品ではBorder Routerが必要になる場合があります。購入前に通信方式とコントローラーの対応状況を確認します。

Matter対応でも万能ではない|知っておきたい5つの注意点

Matter対応でもすべての機能が使えるとは限らない

Matterは共通規格ですが、デバイスが持つ「すべての特殊な機能」まで共通化されているわけではありません。

例えば、スマート照明をMatter経由でApple Homeに追加した場合、電源のオン・オフや明るさの調整といった基本的な操作は問題なくできます。しかし、「音楽に合わせて色を変える」といったメーカー独自の特殊モードは、Matter経由では操作できないことがよくあります。

プラットフォームによって対応機能が異なる

さらに注意が必要なのは、接続先のプラットフォーム(Apple、Google、Amazonなど)によって、Matter経由で使える機能に差が出ることです。

あるセンサーの数値をGoogle Homeでは表示できるのに、Apple Homeでは一部しか表示されない、といった現象が現在の過渡期には発生し得ます。

メーカー独自機能は専用アプリが必要な場合がある

結局のところ、ファームウェアのアップデートや、デバイス固有の高度な機能を利用するためには、今まで通り「そのメーカーの専用アプリ」が必要になります。

Matterによって普段の操作はまとめられますが、スマホから専用アプリを完全に消去できるわけではない点を理解しておきましょう。

古い製品が自動的にMatter対応になるわけではない

古い製品が自動的にMatter対応になるわけではありません。多くの旧デバイスはMatter非対応のままです。

ただし、メーカーが「Matter Bridge」やファームウェア更新を提供している場合は、製品そのものを買い替えなくてもMatter対応エコシステムから利用できるケースがあります。

Matter対応=完全互換ではない

現在のMatterは「基本的な操作を共通化するベースライン」であり、完全無欠の互換性を保証するものではありません。

Matter Bridgeとは?今ある機器もMatterで使える場合がある

Matter Bridgeは非Matter機器との橋渡し役

「Matter Bridge(マターブリッジ)」とは、Matterに対応していない古い規格の通信と、Matterの共通言語を翻訳してつないでくれる「通訳機」のような役割を果たす機器のことです。

SwitchBotハブはMatter Bridgeのわかりやすい例

このMatter Bridgeの代表例が、SwitchBotの「ハブミニ(Matter対応版)」や「ハブ2」です。

SwitchBotでは、このハブがMatter Bridgeとして機能することで、Matter over Bridgeに対応するSwitchBot製品の通信をMatter形式へ変換し、Apple HomeやGoogle HomeなどのMatter対応プラットフォームへ橋渡しできます。

Bluetooth機器や赤外線家電をMatter側へ橋渡しできる

SwitchBotのMatter Bridge機能では、対応する温湿度計などのSwitchBot製品に加え、一部の赤外線リモコン家電をApple Homeなどへ連携できる場合があります。ただし、対応する家電カテゴリーや操作できる機能はプラットフォームによって異なります。

出典:SwitchBot公式「Matter対応デバイス・Matter Bridge」(2026年8月26日確認)

Bluetooth機器や赤外線家電をMatter Bridgeが変換し、複数のMatter対応環境へ橋渡しする仕組みMatter Bridgeは既存機器を橋渡ししますが、連携できるカテゴリーや操作内容はプラットフォームによって異なります。

すべての古い家電を完全なMatter製品にできるわけではない

ただし、Matter Bridgeを通せばすべての機器が完璧にMatter化するわけではありません。

プラットフォーム側が対応しているデバイスのカテゴリーに限られますし、細かい機能には制限がかかる場合があります。それでも、「既存の資産を活かしながらMatterのエコシステムに参加できる」という点で非常に価値のある仕組みです。

通常版ハブミニを使う私がMatter対応版へ買い替えていない理由

現在のスマートホーム環境で困っていない

壁面に設置され緑色のランプが点灯しているSwitchBotハブミニSwitchBot製品の遠隔操作やAlexa連携に使用しているハブミニ。電源へ常時接続して運用しています。

 

私自身は現在も「通常版のハブミニ」を使い続けています。Matter対応版へ買い替えていません。

理由はシンプルで、現在の「SwitchBotアプリ+Amazon Alexa」の組み合わせで、日常の操作に一切の不満がないからです。

Matterのためだけに正常なハブを交換するメリットは小さい

すでに通常版ハブミニを使って快適に生活できている人が、数千円を支払ってMatter対応版へ買い替えるメリットは、現時点では限定的です。

「Alexaからテレビをつける」という結果は同じであり、わが家では現状でもストレスなく反応しているため、あえて買い替える必要性を感じていません。

Apple Homeなどを使いたくなったら買い替えを検討する

私が買い替えを検討するとすれば、「iPhoneのホームアプリ(Apple HomeKit環境)で家のすべての家電を一元管理したくなったとき」です。

通常版ハブミニはApple HomeKitに正式対応していないため、どうしてもApple Homeで操作を統一したいという要望が出た場合は、Matter対応版の導入が必要になります。

今から新品を買うならMatter対応版を選ぶ

ただし、「これから新しくハブミニを買う人」に対しては、Matter対応版を優先しておすすめします。

現在、SwitchBot公式ではMatter対応版ハブミニが5,980円で販売されており、通常版との価格差はわずか500円程度です。この程度の価格差であれば、将来スマートスピーカーを乗り換えたりしたときの選択肢として、最初からMatter対応版を選んでおくのが合理的な選択です。

ただし、Matter経由で多数のSwitchBot製品を他社プラットフォームへ連携したい場合は、ハブごとに同期できるサブデバイス数(ハブミニは4、ハブ2は8など)にも違いがあります。多数の機器をMatter連携する予定がある場合は、上位機種も含めて比較してください。

出典:SwitchBot公式「ハブミニ・ハブ2・Matter対応版・ハブ3の違い」(2026年8月26日確認)

ユーザーの状況 おすすめの選択
通常版ハブミニを所有し、Alexa等に不満なし 基本そのままでOK(買い替え不要)
Apple Homeなどで一元管理する環境へ広げたい Matter対応版への買い替えを検討
今から初めてハブミニを購入する Matter対応版を優先して選ぶべき

わが家にMatterを導入すると何が変わる?

現在はSwitchBot+Alexaを中心に構築

もし、現在のわが家にMatter対応のハブを導入したら、システムがどう変わるのかを整理してみます。

現在は、「Echo DotなどのAlexaスピーカー」からクラウドを経由して「SwitchBotのサーバー」へ指示が飛び、そこから「ハブミニ」へ命令が下って赤外線で家電を操作しています。

Matterを導入すれば他のエコシステムへ広げやすくなる

Matter対応版ハブを導入してMatter Bridgeとして機能させると、SwitchBotデバイスのうち各プラットフォームが対応する機器を、Matterを通じてAlexa、Google Home、Apple Homeなど複数のエコシステムへ連携しやすくなります。

※以下は通信の流れのイメージです。

  • SwitchBotデバイス
  • Matter Bridge(対応版ハブ)
  • Alexa / Google Home / Apple Home へ接続

今すぐ必要ではないが将来の拡張性は高まる

私の場合、家族全員がAlexaの操作に慣れているため、今すぐApple Homeを追加する必要性は感じていません。しかし、もし将来iPhoneの画面からすべての家電を操作したくなった時にMatter対応ハブがあれば、今使っているセンサー類を無駄にすることなく移行しやすくなります。

結局Matter対応製品を選ぶべき?3パターンで判断

現在の満足度、新規購入、複数環境への拡張からMatter対応製品の買い替えを判断するフロー図通常版との価格差が500円なら新規購入ではMatter対応版を優先。価格やセール内容は購入時に再確認してください。

これからスマートホームを始める人→Matter対応がおすすめ

ゼロからスマートホームを作る場合、将来スマホのOSを変えたりスマートスピーカーを乗り換えたりするかもしれません。そうした環境の変化に柔軟に対応できるよう、基本的には「Matter対応」を基準に製品を選ぶことを強くおすすめします。

今のスマートホームに満足している人→買い替え不要

すでに特定のメーカーで機器を統一し、現在の操作感に満足しているなら、Matterのために慌てて買い替える必要は全くありません。機器が故障したときの買い替えタイミングで検討すれば十分です。

複数メーカー・サービスへ広げたい人→Matterのメリットが大きい

「リビングはAlexa、寝室はGoogle Homeを使っている」「家族で使っているスマホのOSがバラバラ」といった環境で、それぞれの端末から同じ家電を操作したい場合、Matterのマルチ管理機能が威力を発揮します。このパターンの人は、積極的に移行する価値があります。

Matterについてよくある質問

Q1. Matterを使うにはハブが必要?

A1. Google HomeやApple HomeなどでMatterデバイスを利用する場合は、対応するMatterハブやホームハブが必要です。必要な機器は利用するプラットフォームや、デバイスがWi-Fi・Threadのどちらで通信するかによって異なります。

Q2. Matter対応ならWi-Fiは必要?

A2. MatterデバイスすべてがWi-Fiで通信するわけではありません。MatterはWi-Fi、Ethernet、ThreadなどのIPネットワーク上で動作します。Thread対応デバイスを利用する場合は、Thread Border Routerが必要になる場合があります。

Q3. MatterとThreadは何が違う?

A3. Matterは「機器同士の共通言語」であり、Threadは「消費電力を抑えたIoT向けの通信ネットワーク」です。Thread接続のデバイスは、Matterのルールで会話をします。

Q4. Matter対応ならAlexaで使える?

A4. はい、Amazon Echoなどの対応スマートスピーカーがコントローラーとして機能すれば、Alexaから操作できます。

Q5. Google HomeでもMatterを使える?

A5. はい、Google Nest Hubなどの対応機器があれば、Google HomeからMatterデバイスを操作できます。

Q6. Apple Homeでも使える?

A6. はい、HomePod miniやApple TV 4Kなどのコントローラーがあれば、iPhoneのApple HomeアプリからMatterデバイスを管理できます。

Q7. Matter非対応製品はもう古い?

A7. 特定のメーカーのアプリ内や、Alexaとの連携などでは現在でも十分な性能を発揮します。単に「他のプラットフォームと相乗りしにくい」というだけです。

Q8. 今使っているスマートホーム機器を買い替える必要はある?

A8. 今の操作に不満がなければ、買い替える必要はありません。故障した際や、別のプラットフォームへ乗り換えたくなったタイミングで検討してください。

まとめ|Matterは必須ではないが、これから選ぶなら対応製品がおすすめ

Matterは、メーカーやサービスの壁を越えてスマートホームを統一するための画期的な規格です。

しかし、わが家の実運用からも分かるように、Matterは「スマートホームを構築するための必須条件」ではありません。既存の非対応機器でも、SwitchBotとAlexaなどを組み合わせることで、実用上全く問題のない自動化が実現できます。

重要なのは、現在稼働している機器を無理に捨てる必要はないということです。ですが、これから新規でスマート家電やハブを購入するのであれば、価格差が許容できる範囲で「Matter対応製品」を選ぶことをおすすめします。それが、将来スマートスピーカーなどを乗り換えたくなったときの「自由な選択肢」を残すための最良の方法だからです。

この記事を書いた人:パーシー自宅のリビングと寝室にSwitchBotハブミニを設置し、テレビ、エアコン、照明などをAlexa経由で連携させています。あえてMatter非対応版を使い続けながら、日常運用における必要性を検証しています。パーシーのプロフィールと検証環境を見る