スマートホーム化への第一歩として注目されるSwitchBotハブ2。しかし、その導入を前に「赤外線の範囲は本当に我が家のリビングをカバーできるのだろうか?」「壁を隔てた寝室のエアコンも操作できると便利なのに…」といった通信距離に関する疑問や不安を感じている方も少なくないでしょう。高性能なデバイスだからこそ、購入後に「思ったように使えなかった」という失敗や後悔は避けたいものです。
総務省の調査によれば、国内のIoTデバイス数は年々増加しており、私たちの生活とインターネットの結びつきは一層強まっています。その中で、スイッチ ボット ハブ 2 の範囲の広さと基本性能を正確に理解することは、快適なスマートライフを実現する上で非常に大切です。
この記事では、まずSwitchBotハブ2でできることとは何か、そして最も気になる通信距離はどのくらいか、その範囲を徹底的に掘り下げます。さらに、最新のスマートホーム規格であるmatter対応でスマートホーム連携が広がる仕組み、そして永遠のテーマともいえる「ハブ2とハブミニ、どっちを選ぶべきか」を機能とコストの両面から比較します。低コストならSwitchBotハブミニという選択肢や、将来登場するかもしれない上位モデルのSwitchBotハブ3との違いにも言及します。
後半では、広いスイッチ ボット ハブ 2 の範囲を活かす使い方として、別の部屋でも赤外線は届くのかという核心的な問いに答え、効果的な壁掛けで最適な設置場所を見つける方法、さらにはエアコンが同期しない時の原因と対処法まで、実践的なノウハウを網羅的にご紹介。この記事を最後まで読めば、スイッチ ボット ハブ 2 の範囲を深く理解し、あなたの住環境で最大限に活用するための知識が身につきます。
- SwitchBotハブ2の赤外線が届く正確な範囲とその限界
- ハブミニとの価格・機能差を徹底比較し、最適な選び方を提案
- 複数階や別室で使うための効果的な設置方法と注意点
- エアコンが同期しない等、初心者がつまずきがちな問題の解決策
スイッチボット ハブ2 範囲の広さと基本性能
- SwitchBotハブ2でできることとは?
- 気になる通信距離は?範囲は?
- matter対応でスマートホーム連携が広がる
- ハブ2 ハブミニ どっちを選ぶべきか比較
- 低コストならSwitchBotハブミニ
- 上位モデルのSwitchBotハブ3との違い
SwitchBotハブ2でできることとは?

SwitchBotハブ2は、単なるリモコンの代用品ではなく、家中の家電やSwitchBotデバイスを連携させ、生活を自動化するための中枢(ハブ)となるデバイスです。この一台があるだけで、日常の様々な手間が解消され、より快適なスマートライフが始まります。その多岐にわたる機能は、主に4つの柱で構成されています。
1. スマートリモコン機能:家中のリモコンをスマホに集約
最大の機能は、エアコン、テレビ、照明、扇風機など、赤外線リモコンで操作するあらゆる家電を学習させ、スマートフォンアプリ一つで操作可能にすることです。8万種類以上の膨大なリモコンデータがプリセットされており、主要メーカーの家電であれば簡単に登録できます。これにより、リモコンを探し回る手間がなくなるだけでなく、外出先から帰宅前に部屋を涼しくしたり、旅行中に防犯目的で照明を点灯させたりといった遠隔操作が実現します。
2. スマートハブ機能:SwitchBotデバイスを連携・自動化
ハブ2は、Bluetoothで動作する他のSwitchBotデバイス(カーテン開閉機、ボット、スマートロックなど)をWi-Fiネットワークに接続する「橋渡し役」も担います。これにより、個々のデバイスをインターネット経由で操作できるようになり、デバイス間の連携(オートメーション)が可能になります。例えば、「朝7時にカーテンが自動で開き、連動してリビングの照明が点灯する」といった一連の動作を、アプリで簡単に設定できます。
3. 温湿度計機能:快適な室内環境を自動で維持
本体に高精度な温湿度センサーが内蔵されている点も大きな特徴です。このセンサーは、本体の発熱による影響を避けるため、巧みにUSBケーブル側に配置されています。アプリからいつでも室内の温度と湿度を確認できるだけでなく、この数値をトリガーにした自動化が可能です。「室温が28℃を超えたら冷房を25℃でON」「湿度が40%を下回ったら加湿器をON」といったルールを設定すれば、一年を通して快適な室内環境を自動でキープできます。
4. スマートボタン機能:ワンタッチで日常の動作を再現
本体正面には、カスタマイズ可能な2つのタッチボタンが搭載されています。このボタンには、特定の操作や、複数の操作を組み合わせた「シーン」を割り当てることができます。例えば、「外出」ボタンに「部屋の照明全OFF、エアコンOFF、テレビOFF」を登録しておけば、出かける前にワンタッチで全ての操作が完了します。同様に「リラックス」ボタンに「照明を暖色にして照度を落とし、エアコンを26℃に設定する」といった登録もでき、日々のルーティン作業を劇的に簡略化します。
気になる通信距離は?範囲は?

SwitchBotハブ2の導入を検討する上で、最も重要なスペックの一つが赤外線の通信距離です。【SwitchBot公式サイト】によると、ハブ2の赤外線送信距離は、障害物のない理想的な環境下で最大30mとされています。これは、旧モデルのハブミニ(最大15m)の2倍にあたり、LDKが一体となった20畳以上の広い空間や、細長い間取りの部屋でも、余裕をもって全体をカバーできる性能です。
ただし、この「最大30m」という数値は、あくまで遮蔽物がない直線距離での理論値である点を理解しておく必要があります。赤外線は光の一種であり、Wi-Fi電波のように壁やドアを透過することはできません。テレビのリモコンを分厚いクッションの後ろから操作できないのと同じ原理で、ハブ2と操作したい家電の間に家具や壁、閉じたドアなどがあれば、赤外線信号は遮断されてしまいます。また、赤外線は黒い物体やガラスに吸収・反射されやすい性質も持っています。
このため、実際の使用環境における「有効範囲」は、ハブ2を設置した一つの部屋の中、かつ、直接見通せる範囲内と考えるのが現実的です。家の間取りや家具のレイアウトを考慮し、なるべく部屋の中心に近く、主要な家電を見渡せる場所に設置することが、ハブ2の広範囲性能を最大限に引き出すための鍵となります。
matter対応でスマートホーム連携が広がる
SwitchBotハブ2が次世代スマートハブとして高く評価される理由の一つに、スマートホームの共通規格「Matter」への対応があります。これは、スマートホーム市場の将来を見据える上で非常に重要な機能です。
これまで、スマートホーム製品はメーカーごとに通信規格が異なり、「A社のスマートスピーカーではB社の照明が操作できない」といった互換性の問題が、ユーザーにとって大きな障壁となっていました。どのメーカーの製品で揃えるべきか、購入前に複雑な互換性リストを確認する必要があったのです。
この問題を解決するために、Apple、Google、Amazonといった業界の垣根を越えた企業が集まり、策定したのがMatterです。Matterの策定団体であるCSA (Connectivity Standards Alliance) は、この規格によってデバイス間のシームレスな連携、設定の簡素化、そして強固なセキュリティの実現を目指しています。
SwitchBotハブ2は、このMatterに対応する「ブリッジデバイス」として機能します。これは、ハブ2に登録された赤外線家電(従来はMatter非対応)を、あたかもMatter対応デバイスであるかのように見せかけ、Matterのエコシステムに組み込むことができる、ということを意味します。この機能により、これまで公式には対応していなかったAppleのHomeKit(ホームアプリ)との連携が、ついに可能になりました。iPhoneやApple Watchのユーザーは、Siriに話しかけるだけで、SwitchBot経由でエアコンやテレビを直感的に音声操作できるようになります。まさに、メーカーの壁を越えた、真に統合されたスマートホーム体験への扉を開く機能と言えるでしょう。
ハブ2 ハブミニ どっちを選ぶべきか比較
SwitchBotのスマートリモコンを選ぶ際、ほとんどの方が「ハブ2」と「ハブミニ」の二択で悩むことになります。どちらも赤外線家電をスマート化するという基本機能は共通していますが、機能性、価格、そして将来性において明確な違いがあります。あなたのライフスタイルやスマートホームに求めるレベルに合わせて、最適な一台を選ぶために、「価格」「主要機能」「拡張性」の3つの視点から両者を徹底比較してみましょう。
比較項目 | SwitchBot ハブ2 | SwitchBot ハブミニ (Matter対応版) |
---|---|---|
価格 (税込) | ¥8,980 | ¥5,980 |
赤外線送信最大範囲 | 最大30m | 最大15m |
温湿度計機能 | 搭載 (本体ディスプレイ表示あり) | 非搭載 |
スマートボタン機能 | 搭載 (2つのカスタムボタン) | 非搭載 |
Matter規格対応 | 対応 | 対応 |
接続端子 | USB Type-C | USB Type-C |
その他 | エアコン設定同期機能 | シンプルな基本機能 |
どちらを選ぶべき?モデル別おすすめユーザー像
【SwitchBot ハブ2がおすすめな方】
- これから本格的にスマートホームを構築したいと考えている方
- 室内の温度や湿度をトリガーにした高度な自動化(オートメーション)を活用したい方
- Apple HomeKit (Siri) を使って家電を音声操作したいiPhone/Apple Watchユーザー
- 複数の操作をワンタッチで実行できるスマートボタンの利便性を求める方
- 広いリビングなど、一台で広範囲をカバーする必要がある方
【SwitchBot ハブミニがおすすめな方】
- まずはスマートリモコンの基本機能を低コストで試してみたい方
- 操作する家電が少なく、シンプルな機能で十分だと感じる方
- リビング以外の寝室や書斎など、2台目以降のハブとしてコストを抑えたい方
- すでに別のSwitchBot温湿度計などを所有している方
両者の価格差は約3,000円ですが、ハブ2に内蔵されている機能の価値を考慮すると、見方が変わります。例えば、単体の「SwitchBot 温湿度計プラス」が約2,980円、「SwitchBot リモートボタン」が約2,180円であることを考えると、これらの機能を必要とするなら、最初から全てが統合されたハブ2を選ぶ方が明らかにコストパフォーマンスに優れています。赤外線の範囲が広く、機能が豊富なハブ2は、長期的な視点で見れば非常に魅力的な投資と言えるでしょう。
低コストならSwitchBotハブミニ

「スマートホームには興味があるけれど、いきなり高機能なモデルは必要ないかもしれない」「まずは基本的な機能を手頃な価格で体験してみたい」。そう考える方にとって、SwitchBotハブミニはまさに最適なエントリーモデルです。ハブ2からいくつかの機能を省くことで、優れたコストパフォーマンスを実現しており、スマートリモコンの魅力を気軽に味わうことができます。
ハブミニの役割は、あくまで「赤外線家電のスマート化」という基本に徹しています。エアコン、テレビ、照明といった家中のリモコンをスマホアプリに集約し、Amazon AlexaやGoogleアシスタントといったスマートスピーカーと連携させて音声操作を可能にする、という中核機能はハブ2と何ら変わりありません。この基本機能だけでも、「ソファから動かずに声でチャンネルを変える」「帰宅途中にスマホでエアコンをつける」といった、未来的な利便性を十分に享受できます。
温湿度計やスマートボタンといった付加機能は搭載されていませんが、裏を返せば、それだけ機能がシンプルで分かりやすいとも言えます。多機能すぎても使いこなせるか不安、という方には、むしろこのシンプルさがメリットになるでしょう。
また、2023年以降に販売されているモデルは「Matter対応版」にアップデートされており、接続端子もUSB Type-Cに変更されています。これにより、低コストでありながらMatter規格という将来性も確保できるため、初めての一台として選んでも安心感があります。リビングには多機能なハブ2を、そして寝室や子供部屋にはコストを抑えたハブミニを、といったように、家中にスマートホーム環境を拡大していく際の「追加要員」としても、ハブミニは非常に優秀な選択肢です。
上位モデルのSwitchBotハブ3との違い
現時点(2025年10月)において、SwitchBotの公式ラインナップに「SwitchBotハブ3」という名称の製品は存在せず、主力モデルはハブ2とハブミニです。したがって、直接的な性能比較はできません。
しかし、急速に進化するスマートホーム市場の動向から、将来的に登場するであろう上位モデル、仮称「ハブ3」に搭載されうる機能を予測することは可能です。もしハブ3が登場するならば、それは単なるスマートリモコンの枠を超え、より強力な「スマートホームゲートウェイ」としての役割を担うデバイスになることが予想されます。
具体的には、現在ハブ2が対応しているWi-Fi、Bluetooth、そしてMatter(Wi-Fi経由)に加え、Matterの主要な通信規格の一つである「Thread」にネイティブ対応する可能性があります。Threadは、低消費電力でありながらメッシュネットワークを構築し、デバイス間の応答速度と安定性を飛躍的に向上させる技術です。ハブ3がThreadのボーダールーター機能を内蔵すれば、対応するセンサーや照明などをよりダイレクトに、そして安定してネットワークに接続できるようになります。
さらに、内蔵センサーの拡充も考えられます。現在の温湿度計に加え、照度センサー(部屋の明るさを検知)や人感センサーが統合されれば、「部屋が暗くなったら自動でカーテンを閉めて照明をつける」「部屋に人がいる間だけ空調を作動させる」といった、より高度でエネルギー効率の高い自動化が、ハブ一台で完結できるようになるかもしれません。
もちろん、これらは未来の予測に過ぎません。しかし、重要なのは、現行のハブ2がMatterに対応していることで、将来登場するであろう様々なMatter対応デバイスとの連携がすでに保証されているという点です。今ハブ2を選ぶことが、未来のスマートホームへの確かな一歩となることは間違いないでしょう。
スイッチボット ハブ2 範囲を活かす使い方
- 別の部屋でも赤外線は届くのか?
- 壁掛けで最適な設置場所を見つける方法
- エアコン同期しない時の原因と対処法
- スイッチ ボット ハブ 2 範囲を理解し活用
「スマートホーム」のベストセラー【SwitchBot公式サイト】
別の部屋でも赤外線は届くのか?

この疑問に対する明確な答えは、「いいえ、基本的には操作できません」となります。SwitchBotハブ2が持つ最大30mという広範囲な赤外線性能をもってしても、物理的な障害物を越えることはできないためです。
この現象を理解するためには、赤外線の性質をイメージするのが一番です。ハブ2から放たれる赤外線信号は、懐中電灯の光のようなものだと考えてください。光が壁や閉じたドアに当たると、その先には届かずに遮られてしまいます。それと全く同じで、ハブ2をリビングに置いた場合、その赤外線の「光」はリビングの壁にぶつかってしまい、隣の寝室や書斎、あるいは階上の子供部屋まで届くことはありません。
ただし、絶対に不可能というわけではなく、非常に限定的な条件下では操作できる可能性が残されています。
- ドアが常に開いている場合: リビングと隣の部屋の間のドアが常に開け放たれており、ハブ2の設置場所から隣の部屋の家電(エアコンなど)が直接視認できる場合は、赤外線が届くことがあります。
- 吹き抜けやオープンな間取りの場合: 吹き抜け構造のリビングで1階にハブ2を設置し、2階の廊下からリビングを見下ろせる位置に家電がある場合など、間に遮蔽物がなければ信号が届く可能性があります。
しかし、これらのケースはドアの開閉状態や人の動きに左右されるため、操作の安定性は著しく低くなります。「操作できる時とできない時がある」という状況は非常にストレスが溜まるため、推奨できる方法ではありません。
結論として、家全体の家電をストレスなく確実に操作したいのであれば、最も確実で快適な解決策は「各部屋にハブを設置する」ことです。コストはかかりますが、操作の確実性は何物にも代えがたいメリットです。主要なリビングには多機能なハブ2を、その他の部屋にはコストパフォーマンスに優れたハブミニを追加で設置するのが、賢いスマートホームの構築方法と言えるでしょう。
壁掛けで最適な設置場所を見つける方法
SwitchBotハブ2の広範囲な赤外線性能を最大限に活用するためには、その「司令塔」となるハブ本体をどこに設置するかが極めて重要になります。適切な場所に設置することで、リモコン操作の成功率が格段に向上します。ハブ2には壁掛け用の両面テープも付属しているため、置き場所に困る場合でも柔軟に対応可能です。以下のチェックリストを参考に、あなたの家にとっての「ゴールデンゾーン」を見つけ出しましょう。
ハブ2設置場所 3つのチェックポイント
- 主要な家電を見渡せるか?
最も重要なポイントです。エアコン、テレビ、照明、オーディオなど、その部屋で操作したい主要な家電のほとんどが、ハブ2の設置場所から見て死角に入らない位置を選びます。赤外線はある程度拡散しますが、直接見通せる方が圧倒的に確実です。部屋全体を見渡せるような、壁際の中央やキャビネットの上が理想的です。 - 床からの高さは適切か?
床に直接置いたり、低すぎる位置に設置したりするのは避けましょう。ソファやテーブルといった家具が障害物になり、赤外線を遮ってしまう可能性があります。公式でも推奨されているように、床から1m~1.5m程度の高さがおすすめです。テレビ台の上や、腰高の棚の上は、多くの家電に対してバランス良く赤外線を届けられる絶好のポジションです。 - 電源とWi-Fi環境は安定しているか?
ハブ2は常時USB給電が必要なため、コンセントが近くにあることが必須条件です。付属のUSBケーブル(約2m)の長さを考慮して場所を選びましょう。また、ハブ2はWi-Fi(2.4GHz帯のみ対応)でインターネットに接続されるため、Wi-Fiルーターから離れすぎて電波が弱い場所や、他の電子機器が多くて電波干渉が起きやすい場所は避けるべきです。
購入を決定する前に、自宅のリビングや寝室を見渡し、この3つの条件を満たす場所がどこにあるかをシミュレーションしておくと、設置が非常にスムーズに進みます。
エアコン同期しない時の原因と対処法

SwitchBotハブ2を導入し、いざエアコンを操作しようとした際に「アプリから操作できない」「同期がうまくいかない」といった問題に直面することがあります。これは特に初心者がつまずきやすいポイントですが、原因はいくつか考えられ、手順を踏んで確認すれば解決できる場合がほとんどです。慌てずに、以下のステップを順番に試してみてください。
エアコン同期トラブル解決 4ステップ
Step1:リモコンの「再学習」を試す
最も多い原因が、リモコンの学習ミスです。SwitchBotアプリのリモコン追加機能には、①スマートラーニング(自動学習)、②メーカーを検索(手動学習)、③カスタマイズ(ボタン学習)の3つのモードがあります。最初の自動学習でうまくいかなくても、諦めずに手動学習でメーカー名や型番を検索してみましょう。特に、少し古い機種や国内のマイナーメーカーの場合、この方法でうまくいくことが多いです。それでも駄目な場合は、最終手段としてボタン学習を選び、「電源」「温度上げ下げ」「冷暖房切替」など、主要なボタンを一つひとつ丁寧にハブ2に記憶させていくことで、ほとんどのリモコンが登録可能です。
Step2:ハブ2とエアコンの「物理的な位置関係」を見直す
ソフトウェアの問題でない場合、物理的な原因を探ります。ハブ2とエアコンの室内機との距離が離れすぎていないか、また、その間にカーテンや観葉植物、背の高い家具などの障害物がないかを確認してください。赤外線信号がエアコン本体の受信部に正確に届いていない可能性があります。一時的にハブ2の場所をエアコンに近づけてみて、操作できるかどうかをテストするのも有効です。
Step3:アプリとハブ本体の「再起動」を行う
電子機器のトラブルシューティングの基本ですが、一時的なソフトウェアの不具合が原因であることも少なくありません。一度、スマートフォン上のSwitchBotアプリを完全に終了(タスクキル)させてから、再度立ち上げてみてください。それでも改善しない場合は、SwitchBotハブ2本体の電源ケーブルをコンセントから一度抜き、10秒ほど待ってから再び挿し直してみましょう。この再起動だけで問題が解決することもあります。
Step4:リモコンの「通信方式」を確認する
非常に稀なケースですが、ごく一部の高級エアコンや特殊なエアコンでは、赤外線方式ではなく、無線(RF)方式やBluetooth方式のリモコンを採用している場合があります。SwitchBotハブ2は赤外線リモコンにのみ対応しているため、これらの方式のリモコンは登録できません。リモコンの仕様やエアコンの取扱説明書を確認し、赤外線方式であるかをご確認ください。
取付簡単・工事不要【SwitchBot公式サイト】
スイッチ ボット ハブ 2 範囲を理解し活用
この記事では、SwitchBotハブ2の赤外線が届く範囲から、その多機能性を最大限に引き出すための具体的な活用法まで、詳しく解説してきました。最後に、あなたのスマートホーム計画を成功に導くための重要なポイントを、改めて確認しておきましょう。
- SwitchBotハブ2の赤外線範囲は障害物のない理想環境で最大30m
- 壁やドア、家具などの障害物があると赤外線は遮られ別室には届かない
- 1台のハブで安定して操作できるのは原則として同じ一部屋の家電のみ
- 複数部屋を操作したい場合は部屋ごとにハブを追加で設置するのが確実
- ハブ2は温湿度計とスマートボタン機能を標準で搭載している多機能モデル
- ハブミニはスマートリモコンの基本機能に絞った高コスパのエントリー機
- Matter規格に対応しApple HomeKitなど連携できるプラットフォームが広い
- ハブの最適な設置場所は家電を見通せる床から1m程度の高さが推奨される
- 壁掛けも可能で設置の自由度は高いが電源とWi-Fi環境の確保は必須
- 付属の専用USBケーブルに温湿度センサーが内蔵されているため交換は不可
- リモコン登録は自動学習でうまくいかなくても手動やボタン学習で試せる
- エアコンが同期しない主な原因は学習ミスかハブと本体の物理的な距離
- トラブル発生時はアプリや本体の再起動を試すのが有効な手段の一つ
- スマートスピーカーと連携させることでハンズフリーの音声操作が実現する
- ハブ2は多様な家電やデバイスを繋ぐスマートホーム化の中核的な製品