スイッチボットを導入してスマートホーム化を進めたいけれど、スイッチボットは何個必要なのか、特にハブの基本がわからず悩んでいませんか。基本は一部屋に一つ必要ですと言われますが、違う部屋のエアコン操作は届くのか、ハブ2 別の部屋への操作と限界はどこにあるのか、気になりますよね。特に赤外線と障害物、例えば壁やガラス戸の影響は重要です。
スマートホーム化は、導入時の「何個必要か?」という疑問が最初のハードルになりがちです。しかし、この点をクリアすれば、生活の利便性は飛躍的に向上します。
この記事では、複数の部屋で利用する際の注意点をまとめた「スイッチボット 何個必要?追加導入ガイド」として、部屋の広さによるベストなハブは?といった疑問にお答えします。さらに、ハブミニ 2台目の設定方法や、ハブ2 何台までデバイスを登録可能なのか、複数のスマホから操作は可能かといった具体的な運用方法も詳細に解説。この記事を読めば、「まとめ:スイッチボット 何個必要か」が明確になり、あなたの家に最適な導入プランが見つかります。
- スイッチボットのハブが原則一部屋に1台必要な理由
- 部屋の広さや障害物に応じた最適なハブの選び方
- 複数のハブやスマホを連携させる具体的な設定方法
- 家全体をスマート化するために必要なハブの総数
スイッチボット 何個必要?ハブの基本
- 基本は一部屋に一つ必要です
- 違う部屋のエアコン操作は届く?
- ハブ2 別の部屋への操作と限界
- 赤外線と障害物(壁・ガラス戸)
- 複数の部屋で利用する際の注意点
基本は一部屋に一つ必要です
パーシーのガジェブロイメージスイッチボットのハブ(ハブ2やハブミニ)は、スマートホーム化したい「一部屋につき一台」設置するのが大原則です。
なぜなら、ハブの主な役割は、エアコン、テレビ、照明といった家電を「赤外線」で操作するスマートリモコンだからです。赤外線は光の一種であり、私たちが普段使っている家電のリモコンと同じ仕組みです。光が壁やドアを通り抜けられないのと同様に、ハブから発信される赤外線信号も物理的な障害物を透過することはできません。
したがって、リビングにハブを1台設置しても、壁を隔てた寝室や書斎のエアコンを操作することは物理的に不可能なのです。
また、SwitchBotカーテンやSwitchBotボット(物理スイッチを押すデバイス)などは、ハブとBluetoothで接続されます。これらのデバイスを外出先からスマートフォンで操作したり、スマートスピーカー(AlexaやGoogle Home)で音声操作したりするためには、Wi-Fiに接続されたハブが中継器として必要になります。
このBluetoothの通信範囲も障害物がない状況で約10m程度とされており、壁などで隔てられると接続が不安定になりがちです。この点からも、赤外線操作とBluetooth接続の両方を安定させるために、各部屋にハブを置くのが最も確実でストレスのない運用方法となります。
違う部屋のエアコン操作は届く?
パーシーのガジェブロイメージ結論から言うと、基本的にスイッチボットのハブで違う部屋のエアコンを操作することはできません。
前述の通り、ハブが家電の操作に使用する赤外線は、壁や閉じたドア、さらには天井や床といった固い障害物を一切透過できない特性を持っています。そのため、1階のリビングに設置したハブを使って、2階の寝室にあるエアコンの電源を入れる、といった階層をまたいだ操作は100%不可能です。
ただし、いくつかの例外的なケースは存在します。例えば、部屋同士の仕切りが壁ではなく、ふすまや障子である場合、またはドアが常に開け放たれていて、ハブの設置場所から操作したいエアコン本体(受信部)が直接見通せる位置にある場合です。この場合、赤外線が隙間を通り抜けたり、壁に反射したりして信号が届き、操作できる可能性はあります。
しかし、これは非常に不安定な方法であり、推奨されません。ドアが少し閉まっただけで信号が途絶えたり、家具の配置を変えただけで届かなくなったりと、確実な動作は期待できません。「操作できる時とできない時がある」という状況は、スマートホーム化による利便性とは程遠く、むしろストレスの原因となります。確実な操作を望むのであれば、部屋ごとにハブを設置するべきです。
ハブ2 別の部屋への操作と限界
パーシーのガジェブロイメージSwitchBotハブ2は、従来モデルのハブミニと比較して赤外線の送信機能が大幅に強化されており、SwitchBot公式サイトの製品仕様によると、障害物がない場合の最大送信距離は30m(ハブミニの2倍)とされています。
この強力な赤外線性能は大きな魅力ですが、重要なのは「最大30m」という数値が、あくまで間に何もない開けた空間での「理論値」であるという点です。赤外線の物理的な特性(壁を透過できない)はハブ2であっても変わりません。
したがって、ハブ2を1台導入したからといって、壁や天井を越えて家全体の家電を操作できるようになるわけではありません。別の部屋への操作には、ハブミニ同様に限界があります。
ハブ2の強力な赤外線が真価を発揮するのは、「一つの広い空間」での利用です。例えば、広いLDK(リビング・ダイニング・キッチン)や、奥行きのあるリビング、またはオフィスのような広いワンルームなどです。ハブミニでは信号が届きにくかった部屋の隅に置かれたエアコンや照明に対しても、ハブ2であれば余裕をもって信号を届かせることが可能です。ハブ2は「複数部屋の操作」ではなく、「一部屋をより確実に、広範囲にカバーする」ための上位モデルと理解するのが適切です。
赤外線と障害物(壁・ガラス戸)
ガジェブロイメージ赤外線通信の最大の敵は物理的な障害物です。コンクリート、木材、石膏ボードなどで作られた「壁」や、木製・金属製の「ドア」は、赤外線を完全に遮断、または吸収してしまうため、透過することはできません。
一方で、仕切りが「ガラス戸」の場合はどうでしょうか。これは少し状況が異なります。
赤外線の一部はガラスを透過する特性があるため、ハブと家電の間にガラス戸があっても、隣の部屋の家電を操作できたというユーザーの検証報告もあります。しかし、これは非常に稀なケースであり、動作を保証するものではありません。
なぜなら、ガラスの種類(厚さ、複層ガラスか単層か)、表面のコーティング(UVカットや断熱フィルムなど)、ハブと家電との距離や角度によって、赤外線は大きく減衰(弱くなる)したり、反射したりするからです。結果として、信号がエアコンの受信部に正しく認識されず、操作が失敗する可能性が非常に高くなります。
【注意】ガラス戸越しの操作は推奨されません
ガラス戸越しでの操作は、環境要因に大きく左右されるため非常に不安定です。確実なスマートホーム環境を構築するためには、たとえ仕切りがガラス戸であっても、操作したい家電がある部屋ごとにハブを設置することを強く推奨します。
複数の部屋で利用する際の注意点
ガジェブロイメージリビング、寝室、書斎、子ども部屋など、複数の部屋にある赤外線リモコン家電(エアコン、テレビ、照明など)をスマート化したい場合、最も重要な注意点は「操作したい部屋の数だけハブが必要になる」ということです。
これは、各部屋にある家電の受信部に赤外線を確実に届かせるために、物理的に避けられない制約です。例えば、リビングと寝室、子ども部屋の合計3部屋でエアコンや照明をスマートスピーカーや外出先から操作したい場合は、ハブ(ハブ2またはハブミニ)が合計3台必要になります。
もちろん、導入コストはハブの台数分だけ増加します。これがデメリットと感じるかもしれません。しかし、各部屋にハブを設置することで、どの部屋からでも「確実に」「ストレスなく」家電を操作できるという大きなメリットが得られます。
スマートホーム化で失敗しがちなのが、「ケチって1台で済ませようとして、結局操作が不安定で使わなくなる」というケースです。そうならないためにも、適切な台数を設置することが重要です。
導入する際は、まず最も長く過ごすリビングルームに1台目を設置し、その利便性を体感してから、次に使用頻度の高い寝室、書斎…という順番でハブを追加していくのがおすすめです。
スイッチボット 何個必要?追加導入ガイド
- 部屋の広さによるベストなハブは?
- ハブミニ 2台目の設定方法
- ハブ2 何台までデバイスを登録可能?
- 複数のスマホから操作は可能?
- まとめ:スイッチボット 何個必要か
部屋の広さによるベストなハブは?
2台目以降のハブを選ぶ際、または1台目を選ぶ際にも、どのハブを選ぶかは「設置する部屋の広さ」や「どのような機能を使いたいか」によって決まります。現在、主な選択肢は高機能な「ハブ2」と、コストパフォーマンスに優れた「ハブミニ」の2系統です。
それぞれの主な特徴を比較すると、以下のようになります。
| 機能 | SwitchBot ハブ2 | SwitchBot ハブミニ (Matter対応) | SwitchBot ハブミニ (従来型) |
|---|---|---|---|
| 赤外線送信範囲 | 最大30m (強力) | 最大15m | 最大15m |
| 赤外線受信 | 対応 (エアコン状態の同期) | 非対応 | 非対応 |
| 温湿度計 | 搭載 (高精度) | 搭載 | 非搭載 |
| 照度センサー | 搭載 | 搭載 | 非対応 |
| Matter対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
| スマートボタン | 搭載 (2個) | 非対応 | 非対応 |
SwitchBot ハブ2 がおすすめな場合
ハブ2は、赤外線送信範囲がハブミニの2倍(最大30m)と非常に強力なため、広いリビングやLDK、家具の配置が複雑な部屋での使用に最適です。
最大の特徴は「赤外線受信機能」です。これにより、手元の物理リモコンでエアコンを操作しても、ハブ2がその信号を受信し、アプリ上のエアコンの状態(設定温度や運転モード)を自動で同期してくれます。さらに、高精度な温湿度計と照度センサーを内蔵しており、「室温が28度以上になったら自動で冷房をONにする」「部屋が暗くなったら照明をつける」といった、より高度な自動化(オートメーション)の起点としても活躍します。本体に搭載されたスマートボタンも便利です。
SwitchBot ハブミニ がおすすめな場合
寝室や書斎、子ども部屋など、比較的広さが限定的な部屋での使用や、「基本的なリモコン操作(テレビや照明のON/OFF、エアコン操作)さえできれば良い」という場合には、コストパフォーマンスに優れたハブミニが最適です。
コストを抑えて複数の部屋に導入したい場合に適しています。最新の「Matter対応版 ハブミニ」であれば、ハブ2同様に温湿度・照度センサーも搭載しているため、自動化の起点としても利用価値が高く、おすすめです。(※従来型ハブミニには温湿度計はありません)
ハブミニ 2台目の設定方法
パーシーのガジェブロイメージ2台目、3台目となるハブミニ(またはハブ2)を追加する際の設定方法は、驚くほど簡単で、1台目を設定した時と全く同じ手順です。
SwitchBotアプリは、複数のハブを個別に認識し、すべてのアカウントで一元管理できるように非常に良く設計されています。
具体的な手順は以下の通りです。
- 新しく追加したいハブを、設置したい部屋(例:寝室)の電源コンセントに接続します。
- スマートフォンのSwitchBotアプリを起動します。
- ホーム画面の右上にある「+」(プラス)アイコンをタップします。
- 「デバイスを追加」の画面が開くので、一覧から「ハブミニ」や「ハブ2」など、今回追加する製品のアイコンを選択します。
- アプリの画面に表示される指示に従い、本体のボタンを長押しするなどして、ハブをペアリングモード(Wi-Fi設定モード)にします。
- 接続する自宅のWi-Fiネットワーク(SSID)を選択し、パスワードを入力すれば設定完了です。
設定が完了したら、そのハブの名称を「寝室ハブ」「書斎ハブ」など、設置場所が分かりやすい名前に変更しておくことを強く推奨します。これにより、後から家電のリモコンを登録する際に、どのハブに登録するか迷わなくなります。また、Alexaなどで音声操作する際も管理がしやすくなります。
【重要】Wi-Fi接続の注意点
SwitchBotハブ製品は、基本的にWi-Fiの「2.4GHz」という周波数帯にのみ対応しています。(5GHz帯には対応していません)
最近のWi-Fiルーターは2.4GHzと5GHzの両方の電波を出していることが多いですが、設定時には必ずスマートフォンのWi-Fi接続先を「2.4GHz」帯のSSIDに切り替えてから行ってください。設定がうまくいかない場合、ほとんどがこの周波数帯の選択ミスが原因です。(参考:総務省 電波利用ホームページ「無線LANの周波数帯」)
ハブ2 何台までデバイスを登録可能?
ガジェブロイメージSwitchBotのハブ(ハブ2、ハブミニ)1台に登録できる「赤外線リモコン」の数には、実質的な上限は設けられていません。
SwitchBotの公式情報や多くのユーザーレビューを確認しても、「リモコンの登録台数が多すぎて上限に達した」という報告はほとんど見当たりません。一般家庭で使用する家電のリモコン(エアコン、テレビ、照明、扇風機、レコーダー、プロジェクターなど)をすべて登録したとしても、容量が不足することはまず考えられません。
そのため、リビングに家電が集中している場合でも、リモコンの登録数を心配する必要は一切ありません。
ただし、混同しやすい点として、ハブ1台に対して「Bluetooth」で接続できるSwitchBotデバイス(例:SwitchBotカーテン、SwitchBotボット、SwitchBot開閉センサーなど)の最大数には「120個まで」という制限が設けられています。
とはいえ、一般家庭でカーテンやボットを120個以上設置することはまず考えられないため、このBluetoothデバイスの接続上限も、実用上は「ほぼ無制限」と考えて問題ないでしょう。
複数のスマホから操作は可能?
パーシーのガジェブロイメージはい、もちろん可能です。家族のスマートフォン(お父さん、お母さん、子ども)など、複数の端末からSwitchBotデバイスを自由に操作することができます。設定も非常に簡単です。
SwitchBotのデバイスやリモコン設定は、スマートフォン本体やハブ本体に保存されるのではなく、すべて「SwitchBotアカウント(クラウド)」に紐づいて管理されています。
そのため、操作したいすべてのスマートフォンで「同じアカウント情報」を使ってログインするだけで、すべての設定が自動的に共有(同期)されます。
具体的な方法は以下の通りです。
- まず1台目のスマートフォン(例:お父さん)で、SwitchBotのアカウント登録(メールアドレスとパスワードの作成)と、すべてのハブやデバイスの初期設定を完了させます。
- 次に、2台目のスマートフォン(例:お母さん)にSwitchBotアプリをインストールします。
- アプリを初めて起動すると「新規登録」と「ログイン」の選択肢が表示されます。ここで「新規登録」を選ばず、必ず「ログイン」を選択してください。
- 1台目のスマートフォンで登録した「同じメールアドレスとパスワード」を入力してログインします。
たったこれだけで、1台目で登録したすべてのハブ、家電リモコン、カーテン、ボットなどの情報が2台目のスマートフォンにも自動で同期されます。追加の設定は一切不要で、すぐに家族全員が同じ環境で操作できるようになります。
まとめ:スイッチボット 何個必要か
この記事では、SwitchBotのハブが何個必要なのか、その基本的な考え方から追加導入のガイドまでを解説しました。重要なポイントを以下にまとめます。
- スイッチボットのハブは一部屋に1台の設置が基本です
- ハブは赤外線で家電を操作するため壁を透過できません
- 違う部屋のエアコンを操作することは基本的に不可能です
- 1階から2階へ、または壁を隔てた操作はできません
- ハブ2は赤外線が強力ですが障害物(壁)は超えません
- ハブ2の強みは「広い一部屋」を確実にカバーすることです
- ガラス戸越しなら操作できる可能性もありますが非推奨です
- 複数の部屋で使う場合は部屋の数だけハブが必要です
- 広いリビングや高機能・自動化を求めるならハブ2がおすすめです
- 寝室や書斎など狭い部屋はハブミニで十分な場合があります
- ハブミニ2台目の設定方法は1台目と全く同じ手順です
- アプリの「+」から新しいハブを追加してWi-Fi設定します
- Wi-Fi設定時は「2.4GHz帯」を選択する必要があります
- ハブに登録できる赤外線リモコンの数に実質的な上限はありません
- Bluetoothデバイスはハブ1台に最大120個までです
- 複数のスマホで操作するには同じアカウントでログインします
- スイッチボット導入で生活の質が向上すると人気です




