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なぜ?スイッチ ボットで赤外線登録できない時の原因特定と解決策を解説

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。写真はイメージです。

SwitchBot製品を導入し、スマートホームによる快適な生活への第一歩を踏み出そうとした際に、「スイッチ ボットで赤外線登録できない」という予期せぬ壁に直面していませんか。ボタン一つで家電が動く未来を想像していただけに、この段階でのつまずきは大きなストレスになり得ます。この記事では、そのようなお悩みを解決するため、スイッチ ボットで赤外線登録できない主な原因から、具体的な対処法までを網羅的かつ詳細に解説します。

SwitchBotが反応しない原因は何か、根本的な問題の切り分けから始め、特に多くのユーザーが悩むハブミニでリモコン登録できない場合や、上位モデルであるハブ2でリモコン登録できない時の問題点についても深く掘り下げます。また、そもそもリモコンが学習できないケースや、登録はできたのに赤外線が物理的に反応しない時の確認点など、状況に応じたトラブルシューティングを丁寧にガイドします。

特に設定が難しいとされるエアコンが設定できない場合の解決策は必見です。エアコンの対応機種一覧をチェックする方法から、万が一お使いの機種が対応してない時の代替手段まで、具体的な手順を追って説明します。さらに、スイッチボットハブの赤外線通信範囲はどのくらいか、そして新しいハブ3の赤外線範囲は?といった発展的な疑問にも明確にお答えします。この記事を通じて、スイッチ ボットで赤外線登録できない時の総括として、あなたが直面している問題を解決し、理想のスマートホームを実現するための確かな糸口を見つけてください。


スイッチ ボットで赤外線登録できない主な原因

リモコンの登録がうまくいかない時、焦って何度も同じ操作を繰り返してしまいがちですが、まずは冷静に原因を探ることが解決への最短ルートです。ここでは、登録に失敗する際に考えられる主な原因を5つの視点から解説します。

  • SwitchBotが反応しない原因は?
  • ハブミニでリモコン登録できない場合
  • ハブ2でリモコン登録できない時の問題点
  • そもそもリモコンが学習できないケース
  • 赤外線が物理的に反応しない時の確認点

SwitchBotが反応しない原因は?

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SwitchBotが全般的に反応しない、またはリモコン登録が開始できない場合、原因は複合的であることが多いです。問題を効率的に特定するためには、以下の4つの要素を一つずつ検証していく「切り分け」のアプローチが非常に有効です。

1. アプリとファームウェアの問題

最も基本的な確認事項は、ソフトウェアが最新の状態であるかという点です。スマートフォンのSwitchBotアプリや、ハブ本体を制御する「ファームウェア」が古いバージョンのままだと、新しい機能に対応できなかったり、既知の不具合が修正されていなかったりして、正常な動作を妨げることがあります。まずはApp StoreまたはGoogle Playを開き、SwitchBotアプリにアップデートがないかを確認してください。その後、アプリ内の各デバイス設定画面から「ファームウェアバージョン」を確認し、最新版への更新を実行しましょう。

2. Wi-Fiネットワーク環境

SwitchBotハブシリーズは、安定したWi-Fi接続が動作の前提となります。ここで特に注意すべきは、Wi-Fiの周波数帯です。現在、家庭用Wi-Fiルーターの多くは2.4GHz帯と5GHz帯という2種類の電波を飛ばしていますが、SwitchBotハブは2.4GHz帯にのみ対応しています。これは、2.4GHz帯の電波が5GHz帯に比べて障害物に強く、より遠くまで届きやすい特性を持つため、スマートホームデバイスの通信に適しているからです。(出典:総務省 電波利用ホームページ
スマートフォンの設定で誤って5GHz帯のSSIDに接続しようとしていないか、ルーターとハブの距離が離れすぎていないか、電子レンジなど他の電波を発する機器との干渉がないか、といった点を確認してください。

3. ハブ本体への電源供給

見落としがちですが、ハブ本体への電力供給が不安定なことも動作不良の主要な原因です。特にハブミニは電源アダプターが同梱されていないため、手持ちのものを使用するケースが多いでしょう。しかし、USBアダプターの出力が5V/1Aに満たないもの(古いスマートフォンの付属品など)や、PCのUSBポートから給電している場合、電力不足に陥ることがあります。電力不足は、赤外線の学習(受信)や送信モジュールの動作を不安定にさせるため、必ず仕様を満たす電源アダプターを使用してください。

4. 家電製品側の問題

SwitchBot側に問題がない場合、操作対象の家電側に原因がある可能性も考えられます。リモコン自体の電池が切れていたり、家電本体の赤外線受光部がホコリなどで汚れていて信号をうまく受信できていなかったりするケースです。まずはリモコンの電池を新品に交換し、家電の受光部を柔らかい布で清掃してみてください。

ハブミニでリモコン登録できない場合

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コンパクトで導入しやすいSwitchBotハブミニでリモコン登録に失敗する場合、その原因は多くの場合、基本的なセットアップ環境に潜んでいます。以下の3つのポイントを重点的にチェックしてみてください。

チェックポイント1:Wi-Fi接続設定の再確認
前述の通り、ハブミニは2.4GHz帯のWi-Fiにしか対応していません。多くのルーターは、SSIDの末尾に「-2G」や「-A」、「-5G」や「-G」といった識別子をつけて周波数帯を区別しています。スマートフォンのWi-Fi設定画面を開き、「-2G」や「-A」がついているSSIDに接続されていることを改めて確認してください。パスワードの入力ミスも考えられるため、一度ネットワーク設定を削除して再設定するのも有効です。

チェックポイント2:適切な電源アダプターの使用
ハブミニの安定動作には、5V/1A以上の出力を持つUSB電源アダプターが必須です。パッケージに電源アダプターが付属していないため、この条件を満たしているかどうかがユーザーの判断に委ねられています。出力が不足していると、一見電源が入っているように見えても、赤外線の学習といった負荷のかかる処理の際に動作が不安定になり、登録失敗の原因となります。使っているアダプターの仕様表示を必ず確認しましょう。

チェックポイント3:物理的な学習環境
赤外線信号を学習させる際は、物理的な環境が大きく影響します。リモコンとハブミニ本体は、30cm〜1m程度の距離に置き、間に障害物がない状態にしてください。また、リモコンの電池残量が少ないと、送信される赤外線信号が弱くなり、ハブミニが正確に信号を読み取れなくなることがあります。登録がうまくいかない場合は、まずリモコンの電池を新品に交換してから再度試すことを強くお勧めします。

ハブ2でリモコン登録できない時の問題点

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SwitchBotハブ2は、温湿度計やスマートボタンを搭載し、次世代スマートホーム規格「Matter」にも対応した高機能モデルですが、リモコン登録でつまずく可能性はゼロではありません。基本的な確認事項はハブミニと共通ですが、ハブ2ならではの視点も含めて原因を探ってみましょう。

ハブ2もハブミニと同様、セットアップには2.4GHz帯のWi-Fi接続が必須です。また、多機能である分、より安定した電力供給が求められるため、推奨されている5V/2Aの電源アダプターを使用することが望ましいです。

ハブ2の大きな特長は、ハブミニの3倍となる最大30mの広範囲な赤外線送信能力ですが、これはあくまで「送信」時の性能です。リモコンの信号を学習する「受信」の際には、ハブ2の強力な赤外線LEDは役に立ちません。したがって、学習時にはハブミニと同様、リモコンをハブ2本体にしっかりと近づけて操作する必要があります。特に信号が複雑なエアコンなどのリモコンでは、この基本操作が成功の鍵を握ります。

もし、自動学習機能である「スマートラーニング」でうまくいかない場合は、ためらわずに手動での登録方法に切り替えましょう。ハブ2の豊富な機能も、元となるリモコンデータが正確に登録されていなければ宝の持ち腐れです。古い家電や特殊なメーカーのリモコンは、データベースに情報がないことも多いため、「メーカー検索」や「ボタン学習」といった手動でのアプローチが、結果的に最も確実な解決策となります。

そもそもリモコンが学習できないケース

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アプリの指示通りに操作しているにも関わらず、SwitchBotハブがリモコンの信号を全く学習してくれない場合、リモコン自体や学習方法の根本的な部分に原因がある可能性が高いです。

原因1:赤外線方式ではないリモコン

SwitchBotハブが学習できるのは、赤外線(IR)方式のリモコンに限られます。テレビ、エアコン、照明などの多くの家電リモコンは赤外線方式ですが、一部の最新オーディオ機器、ゲーム機、またはガレージのシャッターなどでは、Bluetoothや無線(RF)方式が採用されていることがあります。これらの方式はSwitchBotハブでは登録できません。

お使いのリモコンが赤外線方式かを確認する簡単な方法があります。スマートフォンのカメラを起動し、インカメラ(自撮り用カメラ)に切り替えてください。カメラ越しにリモコンの先端(黒いLED部分)を見ながら、何かボタンを押してみてください。画面に白や紫の光が点滅して見えれば、それは目に見えない赤外線信号です。もし何も光らなければ、そのリモコンは赤外線方式ではない可能性が高いです।

原因2:スマートラーニングのデータベースに未登録

ボタンを一度押すだけで自動でリモコンを特定してくれる「スマートラーニング」は非常に便利な機能ですが、万能ではありません。SwitchBot社が世界中のリモコンデータを集積したデータベースを元にしていますが、以下のようなケースではデータが存在せず、学習に失敗することがあります。

    • 国内の中小メーカーや、地域限定で販売されている製品
    • 発売から長期間が経過した古いモデルの家電

-特定のホテルや施設向けに作られた業務用製品

この場合は、後述する「ボタン学習」で手動登録することで、ほとんどのリモコンが使用可能になります。

原因3:ボタンの押し方が不適切

ボタン学習を行う際、ボタンの押し方にもコツがあります。良かれと思ってボタンを「長押し」してしまうと、通常とは異なる信号や、連続した信号が送信されてしまい、ハブが正しくデータを記録できません。学習させる際は、指で「トン」と軽く、短く一度だけ押すことを意識してください。これにより、クリーンな赤外線信号が送信され、学習の成功率が格段に向上します。

赤外線が物理的に反応しない時の確認点

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アプリ上ではリモコン登録が正常に完了し、操作ボタンも表示されている。しかし、実際にボタンをタップしても家電が全く反応しない――。この場合、SwitchBotハブから送信された赤外線信号が、物理的な要因で家電本体に届いていないことが強く疑われます。

赤外線は、私たちの目には見えませんが、懐中電灯の光と同じように「直進」し、「障害物に遮られる」という性質を持っています。この基本原則を念頭に、以下の4つのポイントを確認してください。

1. 障害物の有無:ハブと家電の間に、壁、ドア、家具、観葉植物、さらにはガラス扉のキャビネットなど、信号を遮るものがありませんか?赤外線はガラスも透過しにくいため、見た目がスッキリしていてもNGです。ハブは、操作したい家電の受光部を直接「見通せる」場所に設置するのが鉄則です。

2. 距離と角度:製品仕様に記載されている通信距離(ハブミニ10m、ハブ2 30m)は、あくまで障害物が何もない理想環境での最大値です。実際の生活空間では、距離が離れるほど信号は減衰します。できるだけ家電の近くに設置しましょう。また、赤外線はある程度の広がり(指向性)はありますが、真正面が最も強く信号が飛びます。ハブの送信部が、家電の受光部の方を向いているか、角度も確認してください。

3. 外部からの光の干渉:赤外線は太陽光にも多く含まれています。ハブや家電の受光部が、窓からの直射日光や、非常に明るい照明(特にプラズマテレビなど)にさらされていると、それがノイズとなってハブからの信号を正しく認識できなくなることがあります。設置場所を変えたり、カーテンを閉めたりして試してみてください。

4. 家電側の受光部の状態:長年使っている家電の場合、赤外線を受信するセンサー部分にホコリがびっしりと付着していることがあります。これが膜となり、信号の受信感度を著しく低下させます。エアコンの室内機やテレビのフレーム下部などにある受光部を、柔らかい布や綿棒で優しく清掃するだけで、劇的に反応が改善されることがあります。


スイッチ ボットで赤外線登録できない時の対処法

基本的な原因を確認しても問題が解決しない場合、次により具体的な対処法を試してみましょう。特に設定が難しいエアコンへの対応や、ハブの性能を最大限に引き出すための知識は、トラブル解決に不可欠です。

  • エアコンが設定できない場合の解決策
  • エアコンの対応機種一覧をチェック
  • エアコンが対応してない時の代替手段
  • スイッチボットハブの赤外線通信範囲は?
  • 新しいハブ3の赤外線範囲は?
  • スイッチ ボットで赤外線登録できない時の総括

エアコンが設定できない場合の解決策

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エアコンのリモコン登録は、SwitchBot設定における最難関の一つと言えるかもしれません。その理由は、エアコンリモコンが送信する信号の特殊性にあります。

テレビのリモコンが「電源オン」「音量アップ」といった単一の命令を送るのに対し、エアコンのリモコンは「現在の設定状態(冷房/暖房、設定温度、風量、風向きなど)の全て」を毎回まとめて送信する「状態記憶型」であることがほとんどです。そのため、温度を1度変えるだけの操作でも、非常に複雑で長い赤外線信号が送信されており、これが学習の失敗を引き起こしやすくしています。

この問題を解決するためのアプローチは、主に3段階です。

  1. 自動学習(スマートラーニング)を試す:まず最初は、最も簡単なこの方法を試します。SwitchBotハブに向けてリモコンのいずれかのボタン(電源ボタン推奨)を押します。運良くデータベースに一致するデータがあれば、最適なテンプレートが自動で提案されます。
  2. 手動学習(メーカー・型番検索)を行う:自動学習が失敗した場合、次にこの方法を試します。アプリで「エアコン」を選択し、メーカーリストから該当するものを選び、リモコンやエアコン本体に記載されている型番を入力して検索します。複数の候補(テンプレート)が表示されることがありますが、根気よく一つずつ選択し、アプリ画面のボタンでテスト操作を行ってください。「電源」「温度調整」「モード切替」など、主要な機能が正しく動作するテンプレートが見つかるまで試行します。
  3. 究極の手段「ボタン学習(その他モード)」:上記2つの方法でもうまくいかない場合の最終手段です。これは、エアコンを特定のリモコンとして登録するのではなく、「その他」のデバイスとして、操作パターンを一つずつカスタムボタンに登録していく方法です。詳細は「エアコンが対応してない時の代替手段」のセクションで詳しく解説します。

エアコン設定の鍵は、自動でうまくいかなくても諦めず、段階的に手動の方法を試していく根気強さにあると言えます。

エアコンの対応機種一覧をチェック

まとめ:switchbotでエアコン温度変更できない問題パーシーのガジェブロイメージ

設定を始める前に、そもそもお使いのエアコンがSwitchBotのサポート対象となっているかを事前に確認しておくと、無駄な試行錯誤を減らすことができます。SwitchBotは非常に多くの国内外メーカーに対応しており、SwitchBot公式サイトによれば、そのデータベースには膨大な数のリモコン情報が蓄積されています。

ただし、対応機種の全リストがウェブサイト上で一覧公開されているわけではありません。最も正確かつ最新の対応状況を確認する方法は、SwitchBotアプリ内で直接検索することです。

以下の手順で、お使いのエアコンがプリセット(テンプレート)に含まれているかを確認できます。

アプリでの対応機種確認手順

  1. SwitchBotアプリを起動し、ホーム画面右上にある「」アイコンをタップします。
  2. 「デバイスの追加」画面を下にスクロールし、「赤外線リモコン」のセクションにある「エアコン」をタップします。
  3. 「リモコンの追加方法を選択」画面で、「手動で学習」を選びます。(ここで自動学習を選ぶと、すぐに信号待機状態になります)
  4. 主要なメーカーのロゴが一覧で表示されます。お使いのエアコンのメーカーをタップしてください。リストにない場合は、「その他」から探すことも可能です。
  5. 「ブランドで検索」という画面に切り替わります。上部の検索ボックスに、エアコンのリモコンや室内機本体に記載されている型番(例:RAS-X40M2)を正確に入力して検索します。

この検索で型番がヒットすれば、そのエアコンは公式にサポートされている可能性が非常に高いです。表示されたテンプレートを選択し、画面の指示に従ってテスト操作に進んでください。もしヒットしない場合でも、次の「代替手段」で対応できる可能性があります。

エアコンが対応してない時の代替手段

ハブ2そもそもエアコンに対応している?パーシーのガジェブロイメージ

アプリ内で型番を検索してもヒットしない、またはヒットしたテンプレートで正常に動作しない場合でも、スマートなエアコン操作を諦める必要はありません。SwitchBotの強力な「ボタン学習」機能と「シーン」機能を組み合わせることで、ほとんど全てのエアコンを実質的に操作可能にできます。

この方法は、エアコンを「エアコン」として登録するのではなく、「その他」のオリジナルリモコンとして作成するのがポイントです。これにより、複雑な状態信号を一つの命令として丸ごと覚えさせることができます。

【実践】カスタムエアコンリモコンの作成手順

  1. 「その他」デバイスの追加:アプリのデバイス追加画面で「赤外線リモコン」セクションの一番下にある「その他」を選びます。
  2. カスタムボタンの作成:「ボタンをカスタマイズ」画面が表示されます。ここで、自分が普段よく使う操作をボタンとして登録していきます。例えば、「学習」ボタンをタップし、ボタン名に「冷房26度」と入力します。
  3. 信号の学習:次に、実際のエアコンリモコンを手元に用意し、表示が「冷房」「26度」「風量自動」など、登録したい状態になっていることを確認します。その状態で、リモコンをSwitchBotハブに向け、電源オンボタンを短く一度押します。これで、「冷房26度で起動する」という一連の信号が丸ごと学習されます。
  4. 繰り返し登録:同様の手順で、「暖房22度」「除湿」「送風」「電源オフ」など、必要な操作パターンをそれぞれ別のカスタムボタンとして追加していきます。

この方法で作成したリモコンは、スマートスピーカー(Amazon Alexa, Google Assistantなど)との連携も可能です。SwitchBotアプリの「シーン」機能で、「『冷房オン』というシーンが実行されたら、作成したカスタムリモコンの『冷房26度』ボタンを押す」という設定を作成します。これにより、「アレクサ、冷房オンにして」といった音声コマンドで、非対応だったエアコンを自在に操作できるようになります。少し手間はかかりますが、その効果は絶大です。

スイッチボットハブの赤外線通信範囲は?

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SwitchBotハブを効果的に活用するためには、その心臓部である赤外線機能の性能、特に通信範囲を正確に理解しておくことが不可欠です。通信範囲は、現在主流である「SwitchBotハブミニ」と、その上位モデル「SwitchBotハブ2」とで大きく異なります。

SwitchBotハブミニの通信範囲:個室に最適

SwitchBotハブミニの赤外線が届く距離は、公式スペックで最大10メートルとされています。これは、ハブと家電の間に壁や家具などの障害物が一切ない、見通しの良い理想的な環境下での最大値です。そのため、実際の利用シーンでは、6畳から10畳程度の寝室や書斎、子供部屋といった比較的コンパクトな空間での使用に適しています。部屋の中央付近の開けた場所に設置すれば、室内のほとんどの家電をカバーできるでしょう。

SwitchBotハブ2の通信範囲:広いリビングやLDKに

一方、上位モデルであるSwitchBotハブ2は、赤外線送信モジュールが大幅に強化されており、通信距離は最大30メートルに及びます。これはハブミニの3倍の性能であり、広々としたリビングダイニングや、壁の少ないワンルーム、L字型のような複雑な間取りの部屋でも、一台で隅々まで赤外線信号を届かせることが可能です。複数の家電を一括で確実に操作したい場合に、その真価を発揮します。

両モデルの主な仕様を以下の表にまとめました。ご自身の住環境や目的に合わせて最適なモデルを選択する際の参考にしてください。

機能 SwitchBotハブミニ SwitchBotハブ2
赤外線通信距離 最大10m 最大30m
温湿度計 なし(別売りの温湿度計と連携可) 搭載(高精度センサー)
スマートボタン なし 2つのカスタムボタンを搭載
Matter対応 非対応 対応(ハブ経由)

※Matter対応など、一部機能はアップデートにより仕様が変更される場合があります。

どちらのモデルを選んだ場合でも、設置場所の工夫は重要です。赤外線が反応しない場合は、まず障害物の有無や距離を再確認することが、トラブル解決の第一歩となります。

新しいハブ3の赤外線範囲は?

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SwitchBot製品の情報をリサーチしていると、時折「ハブ3」というキーワードや、次世代モデルに関する噂を目にすることがあるかもしれません。これは、ユーザーの新製品に対する高い期待の表れと言えるでしょう。

しかしながら、2025年9月時点で、SwitchBotのメーカー公式サイトでは「SwitchBot ハブ3」という名称の製品は公式に発表されておらず、販売もされていません。

現在、スマートリモコンハブの最新かつ最上位モデルは、本記事でも度々言及している「SwitchBot ハブ2」です。このハブ2が、従来のハブミニから大幅な性能向上を果たした、実質的な第2世代のフラッグシップモデルという位置づけになります。

したがって、「ハブ3の赤外線範囲は?」という疑問に対する直接的な答えは「未発表のため不明」となりますが、読者の皆様が本当に知りたいのは「現時点で最も高性能なハブのスペックは何か」ということでしょう。その答えは、以下の通りです。

現行最上位モデル「SwitchBot ハブ2」の主な性能

  • 赤外線通信範囲:最大30メートル
  • 接続性:Wi-Fi (2.4GHz), Bluetooth
  • 追加機能:高精度温湿度計、照度センサー、スマートボタン×2
  • スマートホーム規格:Matter対応

将来的に、技術革新によってさらに高性能な「ハブ3」が登場する可能性は十分に考えられます。しかし、現時点でリモコン登録のトラブルに悩んでおり、その原因がハブミニの性能限界(特に赤外線の到達距離)にあると感じられる場合は、最新モデルであるハブ2へのアップグレードを検討することが、最も現実的で効果的な解決策となります。


スイッチ ボットで赤外線登録できない時の総括

この記事では、SwitchBotで赤外線リモコンが登録できない際に考えられる様々な原因と、その具体的な対処法について詳しく解説しました。トラブルシューティングの基本は、問題を正しく切り分け、一つずつ丁寧に対処していくことです。最後に、本記事の重要なポイントを総括としてまとめます。

  • 赤外線登録の失敗はアプリ、Wi-Fi、電源、リモコン側の複合要因で発生する
  • SwitchBotアプリとハブ本体のファームウェアは常に最新の状態に保つ
  • SwitchBotハブは2.4GHz帯のWi-Fiにのみ対応、5GHz帯には接続できない
  • ハブミニは5V/1A以上、ハブ2は5V/2A以上の安定した電源アダプターが必須
  • リモコン学習時は、リモコンとハブ本体を30cm〜1m程度に近づけて操作する
  • 登録したいリモコンがBluetoothやRF方式でなく、赤外線方式かを確認する
  • スマホのカメラでリモコン先端が光るかを見れば、赤外線方式か簡単に判別可能
  • 自動学習で失敗したら、メーカーと型番を指定する手動学習(テンプレート)を試す
  • 古い家電や非対応機種は「その他」モードでのボタン学習が最終手段として有効
  • ハブと家電の間に壁や家具などの物理的な障害物がないかを確認する
  • エアコンは信号が複雑なため、プリセットテンプレートを根気よく試すことが重要
  • 非対応エアコンは「冷房26度」など操作パターンごとカスタムボタンとして学習させる
  • ハブミニの赤外線範囲は最大10m、ハブ2は最大30mと性能差が大きい
  • 2025年9月時点で「SwitchBot ハブ3」という公式製品はまだ存在しない
  • すべての対処法を試しても解決しない場合は、公式サポートへの問い合わせを検討する