スマートホーム化への関心が高まる中、「Nature Remo」と「SwitchBot」は多くの注目を集める二大ブランドです。しかし、いざ導入を考えると「結局どっちが良いの?」「両方を連携させるのは難しそう…」といった悩みや疑問が浮かぶ方も少なくありません。この記事では、多くの方が知りたい「実現できる?ネイチャーリモとスイッチボット連携」という核心的なテーマについて、基本知識から具体的な設定方法まで、一歩踏み込んで徹底的に解説します。
実は、この二つのデバイスは直接連携する機能を持たず、スマートスピーカーを介した連携が基本となります。この仕組みを理解し、それぞれの強みを最大限に活かすことで、あなたの想像を超える快適なスマートホーム環境を構築できるのです。具体的には、赤外線リモコン非対応の家電で使える「ネイチャーリモでスイッチ押す方法」や、家中のあらゆる物理スイッチの操作を自動化する便利な使い方、さらには「話題のネイチャーリモ指ロボット」として注目されるSESAME bot(セサミボット)でできることにも詳しく触れていきます。
さらに、防犯と利便性を両立する「ネイチャーリモとスイッチボットのスマートロック」を組み合わせた活用法や、両製品を併用するメリットについても深掘りします。連携に必要なものと事前準備をこの記事でしっかり確認し、最後のまとめでお伝えする連携のコツを掴めば、失敗なく理想の暮らしを実現できるはずです。さあ、あなたの暮らしをよりスマートにアップデートさせましょう。
- Nature RemoとSwitchBotの基本的な違いとそれぞれの得意分野
- スマートスピーカー(Alexa/Google Home)を使った具体的な連携手順
- 指ロボットやスマートロックを組み合わせた便利な応用例
- 連携を成功させるために必要なものと注意すべきポイント

ネイチャーリモとスイッチボット連携の基本知識
- ネイチャーリモとスイッチボットどっちが良い?
- ネイチャーリモとスイッチボット併用のメリット
- スマートスピーカー経由での連携が基本
- ネイチャーリモでスイッチ押す方法とは
- 話題のネイチャーリモ指ロボットを解説
ネイチャーリモとスイッチボットどっちが良い?

「Nature RemoとSwitchBot、どちらを選べば良いのか」という疑問は、スマートホーム化を検討する多くの方が最初に直面する大きなテーマです。この二つは「スマートリモコン」という同じカテゴリで語られがちですが、その製品哲学と得意分野は大きく異なります。それぞれの本質的な特徴を深く理解することが、あなたのライフスタイルに最適な選択をするための鍵となります。
日本の暮らしに寄り添う「Nature Remo」
Nature Remoは、日本のベンチャー企業であるNature株式会社が開発・販売するスマートリモコンです。その最大の強みは、日本の家電製品との高い互換性と、誰にでも分かりやすいシンプルな操作性にあります。エアコン、テレビ、照明など、家庭に溢れる赤外線リモコンを一つに集約し、スマートフォンやスマートスピーカーから直感的に操作することに特化しています。
特に上位モデルである「Nature Remo 3」は、温度・湿度・照度・人感という4つの高精度センサーを搭載しており、室内の環境変化を検知して家電を自動でコントロールする能力に長けています。「室温が28℃を超えたら自動で冷房をONにする」「人がいなくなったら照明を消す」といった、きめ細やかな自動化ルールを簡単に設定できる点が、多くのユーザーから支持されています。
エコシステムの拡張性が魅力の「SwitchBot」
一方のSwitchBotは、スマートリモコン機能を持つ「ハブミニ」や「ハブ2」を中核としながら、「スマートホームのエコシステム(生態系)」を構築することを目指しているのが最大の特徴です。物理的なスイッチを押す「ボット」、カーテンを自動で開閉する「カーテン」、玄関の鍵をスマート化する「ロック」など、多岐にわたる独自のスマートデバイスを次々と展開しています。これにより、赤外線リモコンを持たない旧来の家電や住宅設備までもスマート化の対象に取り込むことができるのです。製品ラインナップの豊富さと、それらがアプリ上でシームレスに連携する拡張性の高さが、SwitchBotの最大の魅力と言えるでしょう。
結論:あなたの「目的」が答え
どちらが良いかは、あなたが「何を、どこまで自動化したいか」という目的によって明確に分かれます。
- Nature Remoがおすすめな人:まずはエアコンやテレビなど、リモコン操作の家電を手軽にスマホや声で操作したい。室内の環境に合わせて家電を自動で動かし、快適な空間を保ちたい。
- SwitchBotがおすすめな人:物理的なスイッチの操作やカーテンの開閉など、赤外線リモコン以外の部分も含めて、家全体をトータルでスマート化したい。様々なデバイスを組み合わせて、自分だけの自動化ルールを構築したい。
特徴の比較表
項目 | Nature Remo | SwitchBot |
---|---|---|
主な得意分野 | 赤外線リモコン家電の集約・環境に応じた自動操作 | 物理スイッチ操作や自社デバイス群によるエコシステム連携 |
センサー機能 | 本体に温度、湿度、照度、人感センサーを内蔵(モデルによる) | ハブ2に温湿度・照度センサー内蔵。別売りのセンサーで拡張可能 |
独自デバイス | Nature Remo E(電力モニター)など限定的 | 指ロボット、カーテン、ロック、カメラ、人感センサーなど多数 |
メーカー・国 | 日本(Nature株式会社) | 中国(Woan Technology。日本ではスイッチボット株式会社が展開) |
ネイチャーリモとスイッチボット併用のメリット

Nature RemoとSwitchBotは、それぞれ単体で利用するだけでも日々の暮らしを格段に便利にしてくれます。しかし、この二つを連携させて「併用」することで、スマートホームの可能性は飛躍的に広がります。それは単なる1+1=2の利便性ではなく、それぞれの長所が弱点を補い合うことで生まれる「相乗効果」にほかなりません。
最大のメリットは、「赤外線」と「物理操作」というスマート化の二大領域を完全にカバーできる点です。Nature Remoがエアコン、テレビ、照明といった赤外線リモコン対応家電を一手に引き受け、一方でSwitchBotが壁の照明スイッチ、お風呂の給湯ボタン、カーテンの開閉といった物理的な操作を担います。これにより、「この家電はリモコンがないから自動化できない」といった制約がなくなり、家中のあらゆる機器をシームレスにコントロールする基盤が整うのです。
この基盤の上で、スマートスピーカーを使えば、生活動線に合わせた理想的な「シーン」を自在に作り出すことができます。
併用による「シーン」の具体例
- 「おはよう」シーン:ベッドの中から「アレクサ、おはよう」と声をかけるだけで、Nature Remoが寝室のエアコンを適温にし、SwitchBotが開閉センサーと連動してカーテンを自動で開け、朝日を取り込む。
- 「いってきます」シーン:玄関で「OK Google、いってきます」と言うと、Nature Remoが家中のテレビや照明、エアコンをすべてOFFにし、SwitchBotが玄関の鍵(SwitchBotロック)を自動で施錠する。
- 「ただいま」シーン:GPSと連携し、自宅に近づくと自動でNature RemoがリビングのエアコンをON。玄関のドアをSwitchBotロックで解錠した瞬間、SwitchBotの人感センサーが反応し、玄関と廊下の照明を点灯させる。
このように、異なるメーカーのデバイスを巧みに組み合わせることで、個々の製品だけでは実現不可能な、高度でパーソナライズされた自動化が実現します。それぞれの得意分野を最大限に活かし、互いを補完し合う。これこそが、Nature RemoとSwitchBotを併用する最大の醍醐味と言えるでしょう。
スマートスピーカー経由での連携が基本
Nature RemoとSwitchBotの併用を考えたとき、最も重要で、最初に理解しておくべきなのが「連携の仕組み」です。結論から言うと、この二つのデバイス間に、メーカーが公式に提供する直接の連携機能は存在しません。それぞれの専用アプリは完全に独立しており、例えばNature RemoアプリからSwitchBotボットを直接操作するといったことは不可能です。
では、どうやって連携させるのか。その答えが、Amazon AlexaやGoogle Home(Googleアシスタント)といった「スマートスピーカー(AIアシスタント)」をハブ(中継役)として活用する方法です。
スマートスピーカーは、単に声で操作できるスピーカーというだけでなく、様々なメーカーのスマートホームデバイスを一元管理するための「プラットフォーム」としての役割を担っています。幸いにも、Nature RemoとSwitchBotは両方とも、このAlexaとGoogle Homeに正式に対応しています。
連携の具体的な仕組みは以下の3ステップです。
- 各デバイスのセットアップ:まず、Nature RemoとSwitchBotのデバイスを、それぞれの公式アプリで通常通りセットアップし、Wi-Fiに接続します。
- スマートスピーカーへの登録:次に、AlexaアプリやGoogle Homeアプリを開き、「スキル」や「デバイスのセットアップ」メニューからNature RemoとSwitchBotの両方のアカウントを連携させます。これにより、スマートスピーカーが両社のデバイスを認識・操作できるようになります。
- 連携アクションの作成:最後に、アプリ内の「定型アクション(Alexa)」や「ルーティン(Google Home)」という機能を使います。ここで、「特定の音声コマンド(例:アレクサ、ただいま)」や「特定の時間(例:毎朝7時)」をトリガー(きっかけ)として設定し、実行するアクションとして「Nature Remoの操作(エアコンをON)」と「SwitchBotの操作(照明をON)」を両方登録します。
この設定を行うことで、トリガーが実行されるとスマートスピーカーが両方のデバイスに命令を出し、あたかも二つが直接連携しているかのように同時に動作させることができるのです。したがって、Nature RemoとSwitchBotの併用を最大限に活用するためには、スマートスピーカーの導入が必須条件となります。
ネイチャーリモでスイッチ押す方法とは

Nature Remoの基本機能は、赤外線(IR)信号を学習・送信することにあります。そのため、Nature Remo本体には、壁の照明スイッチやコーヒーメーカーのボタンといった物理的なスイッチを直接「押す」機能は搭載されていません。しかし、「Nature Remoを使って物理スイッチを操作したい」というニーズは非常に多く、これを解決する方法が存在します。
その答えが、「指ロボット」と呼ばれる外部デバイスとの連携です。指ロボットは、小さなアームが物理的にスイッチを押したり引いたりしてくれる後付け型のロボットです。そして、Nature Remoユーザーにとって朗報なのが、2023年11月から正式に「SESAME bot(セサミボット)」という指ロボットに対応したことです。
これにより、これまでSwitchBotのお家芸とされてきた物理スイッチの操作を、Nature Remoのエコシステム内でも実現できるようになりました。設定は非常に簡単で、Nature Remoアプリ内から行います。SESAME botをBluetoothで検出し、アカウントにデバイスとして登録するだけです。一度登録すれば、操作したい家電(例:「書斎の照明」)として設定でき、アプリのコントロール画面からワンタップでスイッチを押すことが可能になります。
さらに、単なる手動操作に留まらず、Nature Remoが持つ強力な自動化機能「オートメーション」に組み込めるのが大きな利点です。例えば、「Nature Remo 3の照度センサーが『暗い』と判断したら、セサミボットが照明のスイッチを押す」といった、環境に応じたインテリジェントな自動化が実現できるのです。このように、Nature Remo単体では不可能だった物理スイッチの操作も、対応する指ロボットと連携させることで、スマート化の範囲を大きく広げることができます。
話題のネイチャーリモ指ロボットを解説
前述の通り、Nature Remoが公式に連携対応している指ロボットが、スマートロックのパイオニアであるCANDY HOUSE社が開発した「SESAME bot(セサミボット)」です。この小さなデバイスが、あなたの家の「あと一歩」の自動化を力強くサポートします。
SESAME botは、付属の強力な両面テープでスイッチの横に貼り付けるだけで、誰でも簡単に設置できる手軽さが魅力です。その活用範囲は非常に広く、赤外線リモコンが存在しないために自動化を諦めていた様々な機器をスマート化できます。
SESAME botの主な活用例
- 壁の照明スイッチ:帰宅時に自動で点灯、就寝時に一括消灯。
- コーヒーメーカーの電源ボタン:目覚める時間に合わせて自動で抽出開始。
- お風呂の給湯ボタン:GPSと連動し、最寄り駅に着いたら自動でお湯はりを開始。
- パソコンの電源ボタン:外出先からPCを起動し、リモートデスクトップに接続。
- 扇風機や加湿器のボタン:Nature Remoの温湿度センサーと連携し、室内の状態に応じて自動でON/OFF。
Nature RemoアプリにSESAME botを登録することで、これらの操作が外出先からの遠隔操作に対応するだけでなく、Nature Remoが持つ各種センサーと連携した高度な自動操作のトリガーとして利用できるようになります。例えば、最上位モデルの「Nature Remo 3」と組み合わせれば、以下のようなインテリジェントな自動化が可能です。
- 人感センサー連携:「人が部屋に入ったらセサミボットがデスクライトのスイッチを押す」「部屋から人がいなくなって5分経過したら消す」
- GPS連携:「自宅から半径300mのエリアに入ったら、お風呂の給湯ボタンを押す」
SwitchBotにも同様のコンセプトの「SwitchBotボット」が存在しますが、既にNature Remoを愛用しているユーザーにとっては、使い慣れた同じアプリ内でシームレスに管理・設定できるSESAME botは、非常に親和性が高く、有力な選択肢となるでしょう。
実現できる?ネイチャーリモとスイッチボット連携
- 物理スイッチの操作を自動化する
- 注目のセサミボット2でできること
- ネイチャーリモとスイッチボットのスマートロック
- 連携に必要なものと事前準備

物理スイッチの操作を自動化する
物理スイッチの操作を自動化することは、スマートホームの利便性を劇的に向上させる、まさに「魔法」のような技術です。私たちの家庭には、壁に埋め込まれた照明スイッチ、換気扇のトグルスイッチ、給湯器のリモコンパネル、コーヒーメーカーのプッシュボタンなど、赤外線リモコンに対応していない機器が数多く存在します。これらを自動化するために絶対的なエースとして活躍するのが、SwitchBotボットやSESAME botのような「指ロボット」です。
これらのデバイスが画期的なのは、既存の住宅設備や家電を一切交換することなく、後付けで手軽にスマート化できる点にあります。大掛かりな電気工事は不要で、多くは両面テープで貼り付けるだけ。賃貸住宅にお住まいの方でも、原状回復を気にすることなく導入できるのが大きなメリットです。
例えば、SwitchBotボットをリビングの照明スイッチに設置し、SwitchBotハブミニと連携させると、スマートフォンアプリやスマートスピーカーから「アレクサ、リビングの電気をつけて」と声をかけるだけで照明のON/OFFが可能になります。さらに、SwitchBotアプリの「シーン」機能を使えば、「毎日、日の入り時刻になったらリビングの照明スイッチを自動でONにする」といった、より生活に密着した自動化も簡単に設定できます。
Nature Remoと併用するシナリオでは、スマートスピーカーを介した連携が真価を発揮します。玄関で「アレクサ、いってきます」という一声をトリガーに、Nature Remoが操作するエアコンやテレビを消し、同時にSwitchBotボットがリビングや廊下の照明を一斉に消す、といった一連の動作をワンアクションで完結させることが可能です。このように、物理スイッチの自動化は、日常の細々とした手間を確実に削減し、より快適でエネルギー効率の良い生活空間を創出します。
注目のセサミボット2でできること
現時点で「セサミボット2」という名称の公式製品はリリースされていませんが、この言葉は一般的に、現行モデルである「SESAME bot」が持つ多彩な機能性やその進化を指して使われることが多いようです。ここでは、そのSESAME botが一体何を実現してくれるのか、その驚くべき能力について詳しく解説します。
SESAME botの真価は、単にスイッチを「押す」だけのアクションに留まらない点にあります。最大の特長は、豊富な別売りアタッチメントを付け替えることで、様々な形状のスイッチに柔軟に対応できることです。これにより、自動化できる機器の幅が劇的に広がります。
アタッチメントによる対応スイッチの例
- 通常押しボタン:標準アームで対応。コーヒーメーカー、給湯器など。
- トグルスイッチ:上下に動かすシーソー式のスイッチ。「トグルスイッチ用シール」を貼り付けることで、押す・引くの両方のアクションが可能に。
- 押しにくいボタン:ボタンの面積が小さい、または凹んでいる場合。「ボタン用シール」で確実に押せるように。
この柔軟性により、これまで自動化を諦めていたような、少し特殊なスイッチを持つ家電もスマートホームの一員に加えることができます。具体的な活用シーンは無限大です。
- クリエイティブな活用:決まった時間にPCの電源ボタンを押し、特定のプログラムを自動実行させる。
- ペットのための活用:外出中に遠隔で電動給餌器のボタンを押し、追加でおやつをあげる。
- セキュリティ活用:長期間の留守中に、タイマーで照明スイッチをON/OFFし、在宅を装う。
Nature Remoと連携させれば、これらの多様な操作を、温度、湿度、照度、人感、GPSといった複数のセンサー情報と組み合わせて実行できます。「自宅から半径200mのエリアに入り、かつ外が暗かったら、給湯ボタンと玄関照明のスイッチを押す」といった、複数の条件を組み合わせた非常に高度な自動化も設定可能になり、あなたの生活をよりインテリジェントにサポートしてくれます。
ネイチャーリモとスイッチボットのスマートロック
玄関の鍵をスマートフォンや声で操作できるようにする「スマートロック」は、日々の利便性を向上させると同時に、セキュリティ意識の高まりから急速に普及しているデバイスです。Nature RemoとSwitchBotは、それぞれ異なるメーカーのスマートロックと連携し、独自のスマートホーム体験を提供しています。
Nature Remoが連携する「Qrio Lock (キュリオロック)」
Nature Remo(特にNature Remo 3)は、ソニーグループの株式会社キュリオが開発する国産スマートロック「Qrio Lock」と連携します。この組み合わせの最大の利点は、Nature Remoアプリ内で施錠・解錠の状態確認から実際の操作までを一元管理できる点です。Qrio Lockが持つ「ハンズフリー解錠機能(スマホを持ってドアに近づくだけで解錠)」や「オートロック機能(ドアが閉まると自動で施錠)」と、Nature Remoの家電コントロール機能を組み合わせることで、シームレスな帰宅・外出体験が実現します。
SwitchBotエコシステムの中核「SwitchBotロック」
一方、SwitchBotは自社製品として「SwitchBotロック」および指紋認証パッド付きの「SwitchBotロックPro」を展開しています。これらはSwitchBotハブと連携することで、遠隔操作はもちろん、他のSwitchBotデバイスとの綿密な連携が可能です。例えば、「SwitchBotロックで解錠されたことをトリガーに、リビングのSwitchBotカーテンが自動で開き、SwitchBotシーリングライトが点灯する」といった、一連の「おかえリシーン」をアプリ内で簡単に構築できます。エコシステム内での完結した動作が魅力です。近年、IoT機器を狙ったサイバー攻撃が増加傾向にあるため、パスワードの適切な管理が重要です。(出典:総務省「IoT・5Gセキュリティ総合対策」)
スマートスピーカーで実現する間接的な連携
これら二つの異なるスマートロックも、スマートスピーカーを介することで間接的に連携させることが可能です。例えば、「アレクサ、おやすみ」という一声で、Nature RemoがリビングのエアコンやテレビをOFFにし、同時に玄関のQrio LockまたはSwitchBotロックが施錠されているかを確認・施錠する、といった「おやすみルーティン」を設定できます。
どちらのロックを選ぶかは、既に保有しているスマートデバイス(Nature RemoかSwitchBotか)や、連携させたい機能の優先順位(家電操作との連携か、SwitchBot製品群との連携か)によって検討するのが最適なアプローチと言えるでしょう。
連携に必要なものと事前準備
Nature RemoとSwitchBotの連携をスムーズに成功させ、快適なスマートホーム環境を構築するためには、いくつかの機材を揃え、事前の準備をしっかりと行うことが不可欠です。これらをあらかじめリストアップし、確認しておくことで、設定途中のつまずきを大幅に減らすことができます。
【Checklist】連携に必要な機材
カテゴリ | 必要なもの | ポイント・注意事項 |
---|---|---|
スマートリモコン | Nature Remo本体 / SwitchBotハブ本体 | Remoは3/mini 2/nanoなど。SwitchBotはハブミニ/ハブ2など、ハブ機能を持つ製品が必須です。 |
操作対象デバイス | 連携させたいSwitchBotデバイス | SwitchBotボット、カーテン、ロック、センサー類など、実際に動かしたいものを揃えます。 |
連携ハブ | スマートスピーカー | Amazon Echoシリーズ(Alexa搭載)または Google Nestシリーズ(Googleアシスタント搭載)のいずれか。 |
操作端末 | スマートフォンまたはタブレット | iOSまたはAndroidに対応。各アプリのインストールと設定に使用します。 |
通信環境 | 安定したWi-Fi環境 | 2.4GHz帯のネットワークが必須です。5GHz帯のみの環境では接続できないため、ルーターの設定を確認してください。 |
【Step-by-Step】万全な事前準備
機材が揃ったら、以下の手順で事前準備を進めましょう。
- 各専用アプリのインストールとアカウント作成:
お使いのスマートフォンのアプリストアから「Nature Remoアプリ」と「SwitchBotアプリ」をそれぞれ検索してインストールします。アプリを起動し、画面の指示に従ってメールアドレスとパスワードを登録し、アカウントを作成します。 - 各デバイスの初期設定とWi-Fi接続:
次に、作成したアカウントで各アプリにログインし、Nature Remo本体とSwitchBotハブ本体をそれぞれWi-Fiに接続します。アプリのガイドに従えば簡単に行えます。その後、SwitchBotボットなどの周辺デバイスもアプリに追加しておきます。 - スマートスピーカーのセットアップ完了:
Amazon AlexaアプリまたはGoogle Homeアプリをインストールし、スマートスピーカーの初期設定を完了させておきます。スピーカーがWi-Fiに接続され、音声アシスタントが利用できる状態になっていればOKです。
これらの準備が万全に整っていることで、次のステップである「スマートスピーカーへのデバイス登録」と、連携の核となる「定型アクション(ルーティン)の作成」へ、ストレスなくスムーズに進むことができます。
まとめ:ネイチャーリモとスイッチボット連携のコツ
この記事では、スマートホームの人気デバイスであるNature RemoとSwitchBotを連携させ、より高度で快適な生活を実現するための知識と方法を多角的に解説しました。最後に、連携を成功させ、そのメリットを最大限に引き出すための重要なコツを、15のポイントとしてまとめます。
- Nature RemoとSwitchBotには公式の直接連携機能は存在しない
- 二つのデバイスを連携させるにはスマートスピーカーの導入が必須となる
- Amazon AlexaやGoogle Homeが両者をつなぐハブ(中継役)を果たす
- Nature Remoは日本の家電に強い赤外線リモコン操作のスペシャリスト
- SwitchBotは物理スイッチや多様なデバイス連携によるエコシステムが強み
- 併用することで「赤外線」と「物理操作」の両方を網羅的に自動化できる
- スマートスピーカーの「定型アクション」や「ルーティン」機能が連携の鍵
- Nature Remoは2023年11月から指ロボット「SESAME bot」と連携可能になった
- 物理スイッチの自動化は、既存の設備を活かせるためコスト効率が良い
- Nature Remoは国産の「Qrio Lock」と連携し玄関の鍵を操作できる
- SwitchBotは自社製品「SwitchBotロック」でエコシステムを強化する
- 連携には各デバイス本体の他に、安定した2.4GHz帯のWi-Fi環境が不可欠
- 設定を始める前に各公式アプリでデバイスの初期設定を必ず済ませておく
- まず「何を自動化したいか」という目的を明確にすることが最適な選択に繋がる
- それぞれの長所を深く理解し、組み合わせることで理想のスマートホームが完成する